#Silhouette Extra Tale 第5章「悲しき再会」 !v29=3 !v35=1 !v36=1 ……姉さんは私の憧れだった。 でも、それは昔の話。 今は……最も嫌いな存在。 姉さんは……。 私を見殺しにしたのだから……。 !wait40 \f[32]Silhouette Extra Tale 第5章 悲しき再会 -Meet Again- !se(System)キー3 !wait80 !mv中央公園 !bgmサスペンス !wait20 @400 ……。 @130 リ……リセット? @833 セトの本来の姿だと? @400 そう、私は今までずっと この子の中に閉じ込められてきた。 16年間……ずっとね。 @130 16年間って事は…… セトが生まれた時から……ずっと? @833 何がどうなっているのだ? !wait20 @1 「くっくっくっ……。」 @830 ! @130 ……ヴィセヴィル。 !wait20 @570 くっくっ、どうやら 完全に目覚めたようだなリセット。 私の『障壁』を破る程の魔力とは…… 待ち続けた甲斐があったというものだ。 @133 ヴィセヴィル!! お前は何を知っているんだ!! @570 知っているも何も、 これは全て私が計画した事だ。 @833 お前の計画だと!? @133 一体どういう事なんだ!? @570 リセットが目覚めた以上、 お前たちも用済みだな……。 !wait20 ……いいだろう。 \s冥土の土産に教えてやる。 私の20年に及ぶ壮大なる計画を……。 @400 ……。 !wait40 @570 ……かつて、私は力を求めて 世界中を渡り歩いていた。 そして力を得る方法を探して様々な 書物を読み漁る日々を送っていた。 それこそ、魔物の生態から禁呪まで ありとあらゆる事に関する書物をな……。 そうして様々な知識を蓄積していった。 そして20年前、 \s私はとうとう強大な力を 手に入れる方法を見つけたのだ。 それが、\s意識の海への介入だ。 @130 意識の海? @830 魂の還る場所…… 死んだ者達の行き着く世界だ。 死者の魂は そこで生前の情報を全て消去され、 新たな魂として現世に舞い戻る。 @130 そんな場所と力に何の関係が……。 @570 意識の海にある魂のほとんどは、 死んだ際に記憶を始めとする生前 持っていた能力の大半を失ってしまう。 だが、中には死してなお 強い力を有したままの魂も存在するのだ。 マジカルパレスでは、 そのような者達の魂を一時的に蘇生して 力を借りたりするそうだな。 @830 ……確かにそれは事実だ。 女神様がかつて作られた世界では、 意識の海から勇者を甦らせ 世界を救わせた事もあったと聞く。 @130 じゃあお前は……。 @570 基本的にはマジカルパレスと同じ事だ。 意識の海で力ある存在を見つけ出し、 私に従ってもらう。 そのために私は 長い歳月をかけて調べ上げたのだ。 意識の海の深層をな……。 @831 意識の海の深層だと!? @833 あそこは神や魔王といった者達の 魂が集まる場所……。 下手に手を出そうものなら、 世界そのものに影響を及ぼしかねない 凶悪な存在だっているのだぞ!? 女神様でさえ手を出さなかった場所を、 お前は調べたと言うのか!? @570 ああそうだ。 私の求める物は強大な力……。 それこそ、世界を牛耳れるほどのな……。 @131 そこまでして力を 手に入れようとするなんて……。 @833 なんという奴だ……。 !wait20 @570 意識の海で、 私はさまざまな魂を見てきた……。 特に深層では、 古い魔法書や神話で語られるような 神や悪魔を見つけることもあった。 そうして調べを進めるうちに、 月日は瞬く間に過ぎていった……。 そして意識の海に介入を始めてから 4年目のある日。 私は数ある魂の中から1つを選び出し、 初めて直接的な接触を試みる事にした。 それが……計画の始まりだった。 !mvnil !wait40 !bgm !wait20 !bgmタイトル画面 @1 \c[5]「そこにいる者よ、私の声が聞こえるか?」 \c[4]「……。」 !wait20 \c[4]「あなたは……誰?」 \c[5]「私はヴィセヴィル。」 \c[5]「いずれは世界の神となる者だ。」 \c[4]「かみ……さま……?」 \c[4]「そんな人が何の用?」 \c[5]「お前の話を聞きに来た。」 \c[4]「私の……話?」 \c[4]「私に話す事なんてないよ。」 \c[5]「くっくっくっ…… 別にただのおしゃべりでいいのだ。」 \c[5]「どうだ?少し話をしないか?」 \c[4]「……。」 !wait20 \c[4]「別にいいよ。 \sどうせやる事も無かったし……。」 \c[5]「そうか、そう来なくてはな。」 \c[5]「では、何から話をしようか……。」 !wait40 私がこの魂に接触したのには 2つの理由がある。 1つは、この魂の持っていた力…… \sその身に宿した強大な魔力だ。 それは現世においては 到底見つけられないような代物。 神クラスの者達が集うこの深層においても、 その魔力の高さは際立っていた。 そう……際立っていた……。 ……決してとび抜けているわけではない。 ここには、 これ以上の魔力を持つ存在も少なくなかった。 特に、神話で語られる 神々のような存在のそれは、 私ですら恐怖を感じるほどだった。 それだけ、深層は底知れぬ場所であった。 ……。 ……だが。 私はあえてこの魂を選んだ。 ……なぜだと思う? !wait40 幼かったからだ……。 それこそが第2の理由。 深層に存在する魂の多くは、生前に 神や魔王と言われていた者たちのものだ。 当然、その精神もそれに見合うだけの 器を持つ者たちばかりであった。 しかし、私の選んだこの魂は その中において異彩を放っていた。 たとえるならば、 \sそれはまるで迷子の子供のようであった。 自身の大きすぎる魔力に縛られ、 あてどなく意識の海をさまよっていたのだ。 私は、この不釣合いな魔力と精神を持った 魂に興味が沸いてな。 だからこそ、初めて接触を試みたのだ……。 !wait40 \c[5]「そういえば、 まだ名前を聞いていなかったな。」 \c[5]「お前の名前は何と言うのだ?」 \c[4]「私の名前?」 \c[5]「そうだ。」 \c[5]「いくらなんでも、 自分の名前くらいは覚えているだろう?」 \c[4]「……。」 !wait20 \c[4]「私の名前は……\sリセット。」 \c[5]「リセット……。」 !wait40 そう……\sその魂こそリセット。 リセットは元々意識の海に ただよっていた魂……死者だった……。 こうして、私はリセットとしばらく話をした。 と言っても、 それは本当にとりとめのない話だったがな。 ……。 リセットは自分の過去について ほとんど語りはしなかった……。 だがその口ぶりや話の内容から、 精神的にまだ幼い存在であるという事を 容易に理解することができた。 最初に私が感じた通り、 実際リセットは幼かったのだ……。 ……。 精神的に幼い……子供……。 ひょっとすれば…… 私の話も素直に聞き入れるのではないか? !wait40 この魂しかないと思った……。 そこで、私はさっそく話を持ちかけた。 !wait40 \c[5]「ところで、お前には望みがあるか?」 \c[4]「望み……?」 \c[5]「お前はまだ幼い。」 \c[5]「生きていれば、 やりたかった事もたくさんあっただろう。」 \c[5]「お前にはそういう望みはないのか?」 \c[4]「……。」 !wait40 \c[4]「会いたい人がいる……。」 \c[4]「多分、その人はまだ生きている。」 \c[5]「ほう……。」 \c[5]「……\sならば、\sその望み叶えてやろうか?」 \c[4]「え?」 \c[5]「お前が望むのならば、 この永遠に続く闇の世界から お前を助け出してやろう。」 \c[5]「そして再び現世に舞い戻り、 会いたい者を探すが良い。」 \c[4]「私……ここから出られるの?」 \c[5]「ああそうだ。」 \c[5]「私がお前を現世に呼び戻してやる。」 \c[5]「その代わりに、 お前が現世に戻る事ができた時は、 私の力になってもらおう。」 \c[4]「あなたの……力に?」 \c[5]「世界を手中に収めるため、 私が世界の神となるために お前の力を私に貸してもらう。」 \c[5]「お前の持つ魔力は、 ここにいる並の神々よりもずっと大きい。」 \c[5]「その力を使えば、世界を手にするのも、 会いたい者に会うのもたやすいであろう。」 \c[5]「悪い話ではあるまい?」 \c[4]「……。」 \c[5]「おそらく、こんな機会二度とは無いぞ。」 \c[5]「さあ、どうす……。」 \c[4]「いいよ。」 \c[5]「!」 \c[4]「ここから出られるんでしょ? \sだったらそれくらい手伝うよ。」 \c[4]「もう、こんな所にはいたくないから……。」 \c[5]「……。」 !wait20 \c[5]「くっくっくっ……。」 \c[5]「そうか、それは良かった。」 \c[5]「交渉成立だな。」 \c[5]「では、約束通りお前を甦らせてやろう。」 \c[4]「……。」 !wait60 !mv中央公園 !mv\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx !wait20 @130 死者を……\s甦らせるだって? @833 そんな事は不可能だ!! 死者の再生には、 それこそ莫大な魔力が必要なのだ。 女神様の魔力を持ってしても、 何度も行えるようなものではない。 それに、死者の再生を行うには 『生命の結晶』と呼ばれる 魔力でできた媒体が必要不可欠。 あれがマジカルパレスの外に 出回る事なんてまず無いはずだ。 @570 その通りだ。 いくら私でも、死者を そのまま再生する事は事実上不可能だ。 まあ、私が神となれた時には 話は別だろうがな。 くっくっくっ……。 @130 じゃあどうやって……。 !wait20 @570 ……禁呪『転生』。 輪廻の理を歪めるとして はるか昔に封印された禁呪中の禁呪。 この魔法を使うことで、 魂は自身の持つ情報を残したまま 現世に舞い戻ることができる。 たとえそれが 神クラスの魂だとしてもな……。 @833 そんな禁呪が存在していたのか……。 @570 だが、これには大きな制約が存在する。 魂の情報がそのまま残るのは、 魔法によりその情報を一度圧縮して 魂の奥底に封印するためだ。 しかし外見上の特徴などを除いた ほとんどの情報は、現世に戻った後も 魂の奥底に封印されたままとなってしまう。 そこで残りの情報を補うために、 魂には本来持つ情報とは別の 新たなる情報が形成される。 全く別の人格…… \s別の人間としての情報がな。 !wait40 !bgm @130 ……\sま……\sまさか。 じゃあ……\sセトは……。 @570 ……\sそういうことだ。 リセットの魂に上書きされた もう1つの人格。 !wait20 それが…… \s今までお前の見てきた…… \s\r[あの娘,犬山セト]の正体だ。 !wait40 !bgmサスペンス @400 ……。 @130 ……\s嘘だろ? なんだよ……\sそれ……。 @833 だから、本来の姿なのか……。 !wait20 @570 だが、大変だったのは リセットが現世に戻ってきてからだ。 『転生』によりリセットの持つ魔力も 魂の奥底に封印されたため、 私がそれを探知することはできない。 リセットが自ら力を解放するまで、 私はこの16年間 じっと待ち続けるしかなかった。 まったく…… ここまで苦労するとはな……。 全てはあの\r[ニセモノ,・・・・]のせいだ。 @130 ……っ! @570 私の計算上では、力の解放は もう2、3年早いはずだったのに、 この通り大幅に予定が狂ってしまった。 しかもようやくリセットの力が解放され、 魔力を探知してこの地に来てみたら……。 今度は記憶喪失になってリセットの 記憶もろとも全てを忘れてしまった。 ……親が親なら子も子だな。 ニセモノどもが…… ここまで私に手を煩わせるとは……。 ニセモノはニセモノらしく、 さっさと消えてしまえばいいんだ。 !wait20 @130 ……。 @833 ……\sシシト? @570 ん、何だその目は? @130 もう一回言ってみろ……。 @570 ……\s意味が理解できなかったか? !wait20 ……くっくっくっ。 \sじゃあもう1度分かりやすく教えてやろう。 !wait20 ……あの娘はリセットの影、\sニセモノだ。 そしてあの娘の存在は 今日をもって消えてなくなった。 つまりだ……。 !wait20 !bgm !wait20 ……\sあの娘は、\s\r[死んだんだよ,・・・・・・]。 @134 \f[12]……\n[2]け\n[2]る\n[2]な\n[2]。 @570 ん? !wait40 @132 \f[44]ふざけるなあああ!! !se(Action)バリア音 @1 パキィィィン !bgm別れ @570 なっ!? !se(Action)跳ね @132 \f[44]うわああああああ!! !se(Shooting)撃破A @570 \f[32]がっ!! !se(Action)ドゴン !wait10 !se(Action)ズシャアアー !wait20 @833 シシトが『ホールド』を破った!? !wait40 @134 セトがニセモノだって? \s存在が消えただって? !wait20 @132 \f[44]そんなバカな話 あってたまるかー!! !se(Action)殴打 @570 ごふっ……!! @134 セトは僕の友達だ……。 どこにでもいる 普通の女の子だったんだ……。 なのに…… \sこんな目にあわせるなんて……。 お前の自分勝手な目的のために……。 !wait20 @132 \f[44]人の人生を もてあそぶなー!! !se(Shooting)撃破B @1 ←(ヴィセヴィルの真横の地面が吹き飛ぶ) @570 ひっ、\sひぃぃぃっ!! @134 戻せ……。 @570 ……? !se(Action)ビシッ @1 ←(ヴィセヴィルのむなぐらを掴む) @570 ぐっ……! !se(Action)跳ね @133 全部元に戻せ!! \s全部戻してセトに謝れ!! 全部……\s全部っ……!! \s\f[44]全部返せええええ!! !wait20 @830 シシト……。 !wait40 @133 はぁ……\sはぁ……\sはぁ……。 @570 ……。 @133 はぁ……\sはぁ…… \sな……\sなんとか……\sはぁ…… \s言ったら……\sどうだ……。 @570 ……。 !wait40 一つ、\sいい事を教えてやろう……。 !bgm 私にはまだ人質がいるんだぞ? @130 !? @570 ……こいつを見てみろ。 !wait20 !se(Action)シュイーン @410 !wait20 !bgmサスペンス @132 ふ……冬村さん!? @570 今は魔法で眠らせてあるだけだ。 だがこれ以上私に攻撃するつもりなら、 この娘の命は無いと思え。 @833 な、なんて卑劣なっ!! @570 くっくっくっ…… これも立派な手段の1つだ。 ……\s分かったらこの手を離すんだな。 @131 ぐっ……。 !wait10 !se(Action)跳ね !wait20 @570 まさかこんな所で こいつが役に立つとはな。 偶然通りがかったこいつが、お前らの 知り合いだと分かり捕らえたのだが……。 ……やはり今日の私にはツキがある。 もっとも、お前やこいつにとっては、 不運以外の何物でもないだろうがな。 くっくっくっ……。 @131 セトだけでなく、冬村さんまで……。 @570 ……。 !wait20 !se(Shooting)撃破A @1 \f[32]ドガッ!! @132 \f[32]ぐはっ!! !se(Action)ドゴン !wait10 !se(Action)ズシャアアー !wait20 @831 シシトっ!! @132 げほっ……\sごほっ……!! @570 ……\sちっ、\sどいつもこいつも。 どうして私の魔法がこんな簡単に 破られなければいけないんだ……。 ……そんなにあの娘が大事か? @131 う……\sくっ……\sくそ……。 @570 ……。 !wait20 くっくっくっ……\sだったらこうしようか。 @833 これ以上何をする気だ? @570 リセット。 @400 ? !wait20 !bgm !wait20 @570 ……\sそいつの息の根を止めろ。 !bgmなんだこれは @833 なっ……!? @132 \f[32]なあああぁぁぁ!? @400 ……。 !wait10 !se(Action)学内歩き !wait35 !se(Action)学内歩き !wait35 @132 あ……ああ……。 @570 くっくっくっ……本望だろう? お前はこれから、 必死になって守ろうとしたあの娘と 同じ姿の者に殺されるんだ。 !se(Action)学内歩き @400 ……。 @132 セ……セト!! \s僕だ!!\s村上シシトだ!! 目を、\s目を覚ませー!! !se(Action)学内歩き @400 ……さっきから言ってるでしょ? !se(Action)学内歩き 私はリセット…… あの子はもうここにはいないよ。 @132 う……\sうあ……\sあぁ……。 @570 言っておくが、 別に動いてもいいんだぞ? この娘の命がどうなってもいいならな。 くっくっくっ……。 \f[32]あーっはっはっはっ!! !se(Action)学内歩き @400 ……。 @831 \f[32]シ、シシトォォォ!! @132 くっ……。 !wait20 \f[44]くっそおおおおお!! !mvnil !bgm !bgs(環境)心拍 @1 動けるわけがない。 動いたら、冬村さんが殺されてしまう……。 ……いや。 たとえ動かなくても、 このままではどの道みんな……。 ……。 くそっ……。 これじゃあの時と同じじゃないか。 どうすれば……。 どうすればいいんだ……。 このままじゃまた守ることが……。 !wait40 !se(Action)学内歩き そして……。 !se(Action)学内歩き セトと同じ姿をしたその女の子は……。 !se(Action)学内歩き 顔色一つ変えずに……。 !se(Action)学内歩き 一歩一歩……。 !se(Action)学内歩き 僕に近づいてきて……。 !wait40 !bgs !wait20 !se(Action)学内歩き !wait35 ……\s僕を、\s通り過ぎた。 !wait20 !mv中央公園 !wait20 @130 ……\sえ? !wait10 !se(Action)学内歩き !wait35 !se(Action)学内歩き !wait35 @400 ……。 @570 ……む? @1 リセットはヴィセヴィルの前で足を止めた。 @570 おい、話を聞いていなかったのか? さっさとあいつを始末しろ。 @400 ……。 !wait40 @1 ←(ヴィセヴィルに左手をかざす) @570 !? ま、まさか……。 よ……\sよせっ! \s\f[44]よせええええええ!! !wait20 @400 ……\s『火炎』。 !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 @570 \f[44]ぎゃああああああ!! !bgmサスペンス @133 !? @833 な、なんだと!? @1 リセットの放った炎の魔法が ヴィセヴィルを包み込んだ。 攻撃されたのは、\sヴィセヴィルの方だった。 !wait20 @570 \f[32]な、なぜだあああぁぁぁ!! \sなぜ私をおおおぉぉぉ!! @400 ……。 !wait20 あなたは私の 触れてはいけない過去に触れた……。 私に嫌なことを思い出させた……。 だから……\s消す。 @570 \f[20]あ……\sぐぁ……。 \f[16]ぁ……。 \f[12]……。 @260 \f[8]……。 !wait20 @830 ……。 自らが呼び出した存在に 命を奪われるとは……。 これが力にとり憑かれた者の末路か。 @130 ……。 @1 自分を不快にさせたから……。 それだけの理由で、 自分を甦らせた者を手にかけてしまった……。 ……まるで子供のわがままだ。 気に入らない物を どこかに放り投げるかのように。 簡単に人の命を奪ってしまった……。 そして…… \s彼女はその行為をこう表現していた。 !wait20 『消す』 その言葉には、あまりにも 感情というものが感じられなかった。 言葉そのものが 存在していないかのようにさえ感じる……。 本当に全てを消し去ってしまいそうな言葉。 ……これだけで1つの事は分かった。 !wait20 彼女は……\s危険だ。 !wait40 @830 ……。 炎が消えていく……。 @1 ヴィセヴィルを包み込んでいた炎は消え、 そこには影だけが残っていた。 @400 ……。 !wait20 『波動』。 !se(Action)シュイーン !wait12 !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !wait15 @831 うおっ!? @130 なっ……。 @1 リセットは、その影までも魔法で吹き飛ばした。 そして影のあった場所には クレーターのような大きな穴ができていた。 @131 (……今『波動』って言ってたよね?) (これって本当に リス君の『波動』と同じ魔法?) (威力が……桁違いだ) !wait40 @830 ……\sむっ……\s手足が動く。 \sヴィセヴィルが死んだからか……。 !wait20 @831 はっ、こうしちゃおれん!! @1 タッタッタッ !wait20 @833 シシト!!大丈夫か!? @130 うん、もう大丈夫。 『ホールド』中にだいぶ回復したみたい。 動く分には問題ないよ。 @830 変身中は戦闘していなければ 体力が自然回復していくからな。 @131 魔法少女も捨てたもんじゃないね。 !wait20 @130 僕は見ての通りもう平気だから、 クロウは冬村さんについていて。 僕は……\sあの子と話をしてくる。 @833 なっ……しかし……。 @130 大丈夫、戦いはしないよ。 !wait20 @131 というか……もし戦っても 僕が一瞬で消されるだろうしね……。 クロウや冬村さんまで 巻き込むわけにはいかない。 @833 ……。 !wait20 @830 ……\s分かった。 \sくれぐれも気をつけてな。 @130 うん……。 @1 タッタッタッ !wait40 @400 ……。 @130 ……\sリセット。 @400 ……。 @130 ……\sセトは、\sどうなったんだ? @400 ……。 @133 何とか言ったらどうだ!! @400 ……。 !wait20 @1 ←(おもむろに左手を向ける) @132 ビクッ!! @400 何度も言わせないで…… \sあの子はもういないって言ったでしょ? @133 そ、そんなこと信じられるか!! @400 ……\sそんなにあの子を助けたい? @130 !? @400 ……。 !wait40 ……無理だね。 方法があったとしても、 あなたに助ける事なんてできないよ。 @133 な、なんでそんなことが言えるんだ!! @400 だってそうだったじゃない。 私が最初に目覚めた時だって、 あなたはあそこで倒れている子を 助けられずに見ていただけだったでしょ。 @130 ! @400 それだけじゃない……。 この子の父さんだって、あなたは 見ているだけで助けられなかった。 あなたは……\s誰も助けてないじゃない。 @132 ……っ!? !mvnil @1 \c[4]「僕は……無力だった。」 !wait20 !mv中央公園 !wait20 @132 あ……あぁぁ……。 @400 誰も助けられっこないのに、 そんな事気安く言わないで……。 @132 ぼ……\s僕は……\s僕はっ……。 @1 僕の心に突き刺さる重たすぎる一言。 返す言葉も無かった……。 !wait40 @400 ……。 !wait20 ……もうあなたの事はどうでもいいや。 \sこれ以上つきあってる理由もないしね。 じゃあ、私はもう行くよ。 !se(Action)学内歩き @133 !? ど、どこに行く!? @400 ……人に会いに行く。 もう、あいつの 手伝いをする必要もなくなったから……。 @133 会ってどうする気だ!? @400 私の勝手でしょう? \sなんであなたが聞くの? @133 とにかく、待って……。 @400 『火炎』。 !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 @132 うわっ!! @831 シシト!! @1 再び放たれた巨大な炎。 僕は間一髪のところでそれを回避した。 !wait20 @132 はぁ……\sはぁ……\sはぁ……。 @400 ……うるさい。 邪魔するようなら……\s消すよ? @132 はぁ……\sはぁ…… \sセ……\sセト……\sまっ……\sて……。 @400 ……。 !wait20 そのままおとなしくしててね……。 \sそうすれば消さないで済むからさ……。 @130 え? @400 ……\sじゃあね。 !se(Action)学内歩き @132 あっ……! !bgm @1 「お待ちなさい。」 @400 ! @130 ! @833 こ、この声はっ!! !wait20 !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン !wait15 !se(Action)ジュゴー @1 謎の声が聞こえた直後だった。 『障壁』の破れ目から、 地面に向かって1本の光の柱が降りてきた。 そして光の柱は消えて…… その中から1つの人影が現れた。 !wait40 !bgm神秘 @710 ……。 @130 ……\s人? @1 それはきれいな女の人だった。 白いドレスのような服をまとい、 銀色の長い髪を風になびかせている。 そして、その額には一角獣のような角。 \sよく見ると獣のような耳もついている。 おそらく、人間とは違う存在なのであろう。 そう考えていると……。 @831 \f[32]めめっ、女神様ぁぁぁ!? @131 え? @1 めがみさま……? !wait20 @132 \f[32]えええええっ!? め、女神様って、 マジカルパレスの女神様!? 女神様ってサイじゃなかったの!? @831 \f[32]くぉらあああぁぁぁ!! なんて事を言い出すんだ!! この大馬鹿者がぁぁぁ!! 確かに行いが粗暴という点では 共通するかもしれんが全く違うぞ!! @711 ……誰が粗暴ですか? @831 はっ!! !wait20 @833 も、申し訳ありません!! \sいささか混乱していました!! まさか女神様がおこしになるとは 予想もできなくて……。 @131 (混乱してたんじゃなくて、 思いっきり本音だと思うんだけどなー) @710 ……まあいいでしょう。 今はそれどころではありませんしね。 @833 そ、そうでした!! !wait20 @830 女神様、実は犬山セトは……。 @710 ええ、分かっています。 \sだから私がこうしてやってきたのです。 @833 へ? @130 ……分かっていた? @833 ですが、この事はヴィセヴィルしか 知らなかったはず……。 @710 なるほど…… ヴィセヴィルが動いていたのですか。 それは私も知りませんでした。 @833 で、では、どうして!? @710 つい先程になって、 犬山セトさんの資料を見ましてね。 \sその写真を見て慌てて出てきました。 そして先程発せられた 魔力を感じ取り、ここに至ったわけです。 この魔力の持ち主は、 あの子しかいませんから……。 @130 あの子って……。 @833 まさか……。 !wait40 !bgm @710 ……。 !wait20 やはりあなたでしたか……\sリセット……。 @400 ……。 !wait20 久しぶりだね……。 !wait40 !mvnil @1 「姉さん……。」 !wait40 !mv中央公園 !mv\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx !bgmタイトル画面 !wait20 @710 @400 @130 なっ……。 !wait20 @132 \f[32]なんだってー!? @831 女神様の妹だとぉぉ!? \sそんな話聞いた事もないぞ!! @710 ……無理もありません。 ずっと昔…… 私が世界の神となるよりもさらに昔……。 私が幼少の頃の話ですから……。 @400 そっか…… やっぱり姉さんは神様になってたんだね。 それで今はこの世界を守ってるんだ。 \s探す手間が省けたよ。 @710 あれからずいぶんと 長い月日が経ちましたからね。 全ては大きく変わりました。 @400 そうだね……姉さんは確かに変わった。 すごくきれいになったし、 しゃべり方も丁寧になった。 もう、すっかり大人って感じだね。 @710 そうですか…… それはありがとうございます。 @130 ……。 @1 長年会うことのできなかった姉妹の再会。 普通に考えれば、 それはよくある感動の再会であろう。 ……\sだが。 2人の会話でのやりとりは あまりにも淡々とし過ぎている……。 僕にはこれが感動の再会とは思えなかった。 さらに、女神様の方は 少し緊張しているようにも見えた。 久しぶりの再会なのだから 当然の事かもしれないけれど……。 ……。 どこか……\s恐怖を感じているようでもあった。 !wait40 @710 ……。 !wait20 ……あなたは変わっていませんね。 外見こそ多少違いますが、あなたから 感じる物は全てあの時のままです。 @400 当然だよ。 私はあの日から 時間が止まってしまったんだから。 姉さん……\sあなたのせいでね。 @833 女神様のせいだと? \s一体、過去に何が……。 @710 ……。 !wait20 @400 言えるわけないよね……。 \s消してしまいたい記憶なんだから。 @710 ……忘れる事なんてできませんよ。 私はあの日からずっと、 あなたを忘れた事はありません。 これは私が背負い続けている\r[業,カルマ]、 \s私の罪なんですから……。 @130 女神様の……\s罪……。 @400 口では何とでも言えるよ。 でも、姉さんは今まで 何もしてくれなかったじゃない。 悪いと思ってるなら…… \sどうするつもりなの? @710 ……。 リセット……。 !wait40 また……\s一緒に暮らしませんか? あの時何もできなかった…… \sその罪滅ぼしとして……。 @400 ……。 @710 禁呪で生み出された存在であるあなたは、 本来ここに存在してはいけない。 それに、あなたを放っておいては、 またあんな事になりかねません。 これが女神として…… \sそして姉としてできる最大限の譲歩です。 ……どうか聞き入れてくれませんか? リセット……私は……。 !bgm @400 『火炎』。 @710 !? !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 @132 なっ!! @831 女神様!! @1 女神様の言葉をさえぎるように リセットが『火炎』を放つ。 その『火炎』によって……。 !wait40 @710 ……。 @1 女神様のすぐ隣の空間が焼き払われた。 !wait40 !bgmサスペンス @710 リセット……。 @400 聞くわけないよ、そんな話。 私がこの世界に戻ってきたのは、 姉さんに復讐するため。 姉さんは私をあんな世界に追いやった。 絶対に許さない……。 @710 ……。 !wait20 もう、\s戻る事はできないのですか……。 @400 しつこいよ。 私はずっと決めてたんだから…… \s姉さんを、\sこの世界から消してやるって。 たとえ、それによって この世界や私がどうなろうともね。 姉さんなんて……\s嫌いだ。 @710 ……。 !wait20 これ以上は、無理ですね……。 !wait40 !bgm ……分かりました。 リセット…… 私はマジカルパレスの女神として……。 !wait40 \f[32]あなたを……\s止めます!! !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait2 !se(Action)ジュゴー !wait10 !bgmバトル02 @132 !? @1 女神様がそう言うと、 辺りの雰囲気が一気に重くなった。 女神様が……魔力を解放したのだ。 @833 まずい、女神様は本気だ!! ここにいたら巻き込まれてしまう!! シシト、この娘を連れて離れるぞ!! @132 わ、分かった!! !se(Action)跳ね !wait10 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se @1 僕は眠ったままの冬村さんを抱えて 少し離れた木陰へと移動した。 !wait40 @400 止められるものなら止めてみれば? !wait20 @404 今度は外さないよ!! \s\f[44]『火炎』!! @710 \f[44]『火炎』!! !se(Action)爆発音 !wait3 !se !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !wait2 !se !se(Action)爆発音 !wait3 !se !se(Action)爆発音 !wait2 !se !se(Action)爆発音 !wait3 !se !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !wait2 !se !se(Action)爆発音 !wait3 !se !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !wait2 !se !se(Action)爆発音 !wait3 !se !se(Action)爆発音 !wait2 !se !se(Action)爆発音 !wait3 !se !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !wait2 !se !se(Action)爆発音 !wait3 !se !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !wait2 !se !se(Action)爆発音 !wait3 !se !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !wait5 @1 ぶつかり合う2つの巨大な炎。 衝突により高温と化したその空間は 陽炎のように揺らめいている。 そしてそこから生まれた強烈な熱風が 僕たちに容赦なく吹き付けてきた。 こんなに離れているのに、 まるでサウナの中にいるような状態だ。 まさに灼熱地獄のような光景。 !wait20 しかし、それも長くは続かなかった……。 !wait40 @400 ……。 @711 くっ……! @833 女神様が魔法で押されているだと!? @400 昔から私の方が魔力は上だったよね。 @710 そ、そんな……。 あれから長い年月がたったというのに まだこれほどの差が……。 @400 努力だけじゃどうにもならないんだよ。 私の魔力の高さは 生まれつきだったんだから……。 @710 わ、私の炎が……。 !wait10 !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait10 !se(Shooting)撃破B !wait5 !se !se(Shooting)撃破B !wait5 !se !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !wait5 \f[44]キャアアアアア!! @831 \f[32]女神様ぁぁぁ!! !wait20 @710 う……\sくっ……。 @400 ふーん……。 私の『火炎』を ここまで相殺できるようになったんだ。 @710 か……\s『完治』!! !se(Action)シュビー !wait12 !se(Event)アイテム入手A !wait5 !se(Event)アイテム入手A !wait5 !se(Event)アイテム入手A !wait5 @400 しかも短時間での『完治』の詠唱か。 \s伊達に神様をやってるわけじゃないね。 でも、どこまでもつかな? !wait20 @404 もう1発いくよ! \s\f[44]『火炎』!! !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 !se !se(Action)爆発音 !wait5 @710 ……\sならば。 !wait20 \f[44]『吹雪』!! !se(Action)跳ね !wait3 !se(Action)ミス !wait1 !se(Action)跳ね !wait3 !se(Action)ミス !wait1 !se(Action)跳ね !wait3 !se(Action)跳ね !wait1 !se(Action)跳ね !wait3 !se(Action)跳ね !wait1 !se(Action)跳ね !wait3 !se(Action)ミス !wait1 !se(Action)跳ね !wait3 !se(Action)跳ね !wait1 !se(Action)跳ね !wait3 !se(Action)跳ね !wait1 !se(Action)跳ね !wait3 !se(Action)ミス !wait1 !se(Action)跳ね !wait3 !se(Action)ミス !wait1 !se(Action)跳ね !wait3 !se(Action)ミス !wait1 !se(Shooting)撃破B @400 なっ……。 @1 今度は灼熱の炎と凍えるような吹雪が激突。 !se(Action)ズシャアアー 相反する2つの力は打ち消しあい、 そこには大量の水蒸気だけが残った。 @404 な……何これ!? @710 こんな魔法、昔はなかったでしょう? @404 くっ!! @710 今度はこちらから行きます。 !wait20 \f[44]『雷光』!! !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 !wait5 @1 女神様が雷の魔法で反撃に出る。 充満する水蒸気を伝わらせる事で 相乗効果を狙ったのだろう。 ……\sしかし。 @404 \f[44]『波動』!! !se(Action)シュイーン !wait12 !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 !wait15 @710 なっ!? @1 リセットは『波動』を 目の前の地面に向けて放つ。 それにより生じた爆風が、 充満していた水蒸気を吹き飛ばした。 !wait40 @400 ちょっと驚いたよ、新魔法なんてね。 @710 ……っ! @1 リセットは『波動』の爆風を利用して 上空に大きくジャンプしていた。 @400 お返しだよ。 !wait20 @404 \f[44]『雷光』!! !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait4 @1 空一面を覆い尽くしてしまいそうなほどに 無数の雷が放たれる。 !wait20 !se(Action)雷光 !se(Shooting)撃破B \f[32]バチィィィン!! @132 うわっ!! @831 うおっ!! @1 放たれた雷の1本が僕たちの木に命中した。 それは僕たちに命中しなかったものの、 木は黒コゲになってしまった。 @132 や、やばいよこれ!! 1本の雷でこの威力なんて!! @833 い、いかん!! !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)雷光 @1 空一面に広がっていた 雷のほとんどは収束し、開けた場所に立つ 女神様めがけて襲い掛かった。 @400 これは避けきれないでしょ。 @710 ……\s避ける必要はありませんよ。 !wait20 『地護』!! !se(Action)シュビー !wait10 !se(Action)ズシャアアー !wait20 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 !wait5 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait3 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)爆発音 @1 女神様に全ての雷が降り注ぐ。 その収束された雷の光は、 思わず目がくらみそうになる程だった。 そして雷は一瞬で消え去り。 !wait40 @710 ……。 @400 ……え? @1 そこには、女神様が何事も無く立っていた。 @404 む……無傷!? @710 土の成分を 体にまとわりつかせる魔法『地護』。 本来は防御力向上の魔法ですが、 雷を受け流す効果も持ち合わせています。 体の内部を通らなければ 雷は怖くありませんから。 @404 くっ……\sくっそー!! !se(Action)跳ね @1 ジャンプしていたリセットが着地する。 !wait20 @404 だったら、全部燃やしてやる!! !wait20 \f[44]『炎嵐』!! !se(Action)爆発音 !wait2 !se(Action)爆発音 !wait2 !se(Action)爆発音 !wait2 !se(Action)爆発音 !wait3 !se(Action)爆発音 !wait3 !se(Action)爆発音 !wait4 !se(Action)爆発音 !wait6 !se(Action)爆発音 !wait8 !se(Action)爆発音 !wait10 !se(Action)爆発音 @1 リセットが呪文を唱えると、 目の前に巨大な炎の竜巻が現れた。 先程の『火炎』をはるかに上回る 熱風を巻き起こしながら、 それは女神様に向かって進んでいく……。 @710 \f[44]『津波』!! !se(Action)ズシャアアー !wait5 !se(Shooting)カノン !wait10 !se !se(Action)ズシャアアー !wait5 !se(Shooting)カノン !wait12 !se !se(Action)ズシャアアー !wait5 !se(Shooting)カノン !wait12 !se !se(Action)ズシャアアー !wait5 !se(Shooting)カノン !wait10 @1 一方、女神様の詠唱で現れたのは ビルをも飲み込んでしまいそうな巨大な波。 さながら、映画に出てくるような 大災害の大津波のような迫力だ。 !wait10 !se(Action)ズシャアアー !wait5 !se(Shooting)カノン !se(Shooting)撃破B !se(Action)爆発音 炎の壁と水の壁の激突。 2つの壁は相手を飲み込もうと、 まるで生き物であるかのように大きくうねる。 そうしているうちにうねりは小さくなっていき。 !wait20 !se(Action)ズシャアアー 2つの壁は跡形も無く消えた。 \s今度は水蒸気も残らないほど跡形も無く……。 !wait20 @404 だったらこれはどう? \s\f[32]『波動』!!\s『波動』!! !se(Action)シュイーン !wait5 !se(Action)シュイーン !wait10 @1 リセットは2つの『波動』を 続けざまに繰り出した。 @710 (2つならば……) !wait20 『反射』!! !se(Action)シュビー @1 女神様の前に突如として光の壁が現れた。 !wait20 !se(Action)バリア音 !se(Shooting)撃破A \f[32]ガキィィィン!! @711 ぐぅっ……! @1 女神様はその光の壁で 『波動』の1つをはね返す。 !se(Shooting)撃破B そして完璧な角度で反射されたそれは もう1つの『波動』とぶつかり消滅した。 !wait20 @710 (……何て重たい『波動』) (はね返した時の反動だけで これほどの衝撃を受けるなんて……) @404 まだまだ行くよ!! \s\f[36]\wx\f[24]『波動』!!\s\f[30]『波動』!!\s\f[36]『波動』!! !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン !wait5 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン !wait5 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait5 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait4 !se(Action)シュイーン !wait3 @710 くっ……! \s\f[36]\wx\f[24]『反射』!!\s\f[30]『反射』!!\s\f[36]『反射』!! !se(Action)バリア音 !wait5 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Action)ミス !wait2 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Action)ミス !wait2 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Shooting)撃破B !wait2 !se(Action)バリア音 !wait4 !se(Action)ミス !wait2 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Shooting)撃破B !wait2 !se(Action)ミス !wait3 !se(Shooting)撃破B !wait2 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Action)ミス !wait4 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Shooting)撃破B !wait2 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Action)ミス !wait2 !se(Action)バリア音 !wait3 !se(Shooting)撃破B @1 連続で放たれる『波動』の嵐。 女神様はそれを避け、\sはね返し、\s相殺し、 \s絶妙のタイミングで全てに対応していく。 !wait20 @130 す……すごい……。 @1 余りにも次元の違う戦闘……。 攻めている方も、受けている方も、 まるでバトルマンガのキャラのように 凄まじい動きを見せている。 そのため、 僕の口からは自然とそんな言葉が漏れた。 ……\sでも。 @833 感心している場合ではないぞ!! @130 うん、分かってる……。 !wait20 @131 女神様……\s押されっぱなしだ。 @1 確かに攻撃側も防御側も すさまじい動きを見せている。 だが、防御側である女神様には 反撃に転じるスキが全く無い。 女神様は全ての『波動』に 対処する事だけで精一杯であった。 もっとも…… それはこの戦いの最初からそうだった。 『火炎』を打ち消し、\s『雷光』を受け流し、 \s『炎嵐』を打ち消し、\s『波動』を打ち返す。 リセットの猛攻に対し、 女神様は全て受身になって対応している。 だが、女神様はそうせざるを得ない……。 最初の『火炎』の撃ちあいで 全てが決まっていた。 真っ向勝負では…… 女神様に勝ち目はなかった。 そんな女神様に残された選択肢は、 カウンター狙いの戦法だけだったのだ。 しかし、女神様は受けているばかりで 反撃の機会が作れずにいる。 あまりにも一方的な展開…… それだけリセットの攻撃はすさまじかった。 女神様の苦戦している様子を見れば、 魔法を知らない僕でもよく分かる……。 そして、反撃の機会が無いまま 女神様は徐々に押されて行き……。 !wait20 @710 くっ……\sはっ……\sはっ……!! @400 『波動』。 !se(Action)シュイーン @710 は……\s『反射』!! !se(Action)シュビー !wait40 !bgm !se(Action)バリア音 !se(Shooting)撃破A \f[32]きゃあ!! !se(Action)ズシャアアー !wait20 @132 あっ!! @1 『波動』に耐え切れなくなった 女神様が体勢を崩した。 !wait40 !bgmサスペンス @400 ……そろそろ限界みたいだね。 @710 はぁ……\sはぁ…… \sも……\sもう……\s終わり……\sですか……? @400 無理はしない方がいいよ? \s息が上がってるのは姉さんだけじゃない。 @710 ひ……\s久しぶりの…… \s戦い……\sですから……\sね…… \sはぁ……\sはぁ……。 @400 ……。 !wait20 久しぶりか……。 いいよね、そうやって色んな事ができて。 姉さんが神様になったり 戦ったりしている間もずっと……。 私は何もできずに、ずっとあの場所に いることしかできなかったのにさ。 @710 はぁ……\sはぁ…… \sリ……\sリセット……。 @400 ……。 !wait20 分かるわけないよね、 \s私の気持ちなんて……。 !wait60 !bgm ……もういいや。 これで……終わりにするよ。 !wait15 !se(Action)シュイーン !wait9 !se(Action)シュイーン !wait9 !se(Action)シュイーン !wait9 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait3 !se(Action)シュイーン !wait10 !se(Action)ジュゴー !wait5 !bgm緊迫状況 @710 !? @132 なっ……!? @831 な、なんだ!? \sこの今までに無い魔力の高まりは!! @1 それまで場に張り詰めていた空気が なお一層重たくなっていく。 @710 くっ、まずい……。 !wait20 『増幅』!! !se(Action)シュビー !wait3 !se(Action)シュビー !wait3 !se(Action)シュビー @1 女神様もそれに呼応するように 魔法で応戦体勢に入る。 高まってゆく2つの魔力。 そして……。 !wait40 @400 ……\s消えちゃえ。 !wait40 @404 \f[44]『衝撃』!! !se(Action)シュビー !wait4 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Action)雷光 !wait2 !se(Action)爆発音 !wait2 !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Shooting)カノン !wait3 !se(Shooting)カノン !wait2 !se(Action)爆発音 @1 リセットの両手から 青白い巨大な魔力の塊が放たれる。 @710 \f[32]『反射』!! !se(Action)シュビー !wait2 !se(Action)シュビー !wait2 !se(Action)シュビー !wait2 !se(Action)シュビー !wait2 !se(Action)シュビー !wait2 !se(Action)シュビー !wait2 !se(Action)バリア音 @1 一方の女神様は、先ほどの魔法を 何重にも重ねた分厚い光の壁で迎え撃つ。 !wait20 !se(Action)バリア音 !se(Shooting)撃破B \f[44]ズドォォォォォン!! !se(Action)爆発音 @132 \f[32]うおおおお!? !se(Action)爆発音 @831 \f[32]ぐおおおお!! @1 巨大な力の衝突により生み出された突風が 轟音と共に僕たちを襲う。 今にも吹き飛ばされそうだった……。 @132 く、クロウ!!冬村さんは!? @833 こっちは大丈夫だシシト!! @410 ……。 @833 し、しかし…… 何て馬鹿げた威力の『衝撃』なんだ!! @711 ……っ!? @133 め、女神様っ!? !wait20 @711 そ、そんな…… \s『反射』の壁が……\s押されている!? @400 無駄だよ。 『反射』なんかじゃ、 私の『衝撃』は防ぎきれない。 @711 \f[32]くうぅぅぅっ!! !wait15 !se(Action)ズシャアアー !wait8 !se !wait10 !se(Action)ズシャアアー !wait8 !se !se(Action)ズシャアアー !wait8 !se !wait12 !se(Action)ズシャアアー !wait8 !se !wait12 !se(Action)ズシャアアー !wait8 !se @1 リセットの放った『衝撃』は 女神様の『反射』にはね返されることなく 徐々にその壁に食い込んでいく。 その威力に押されて、 女神様は徐々に後退して行った。 !wait40 !bgm !se(Action)ドゴン ドンッ @710 !? @1 そして……\s女神様は木にぶつかり止まった。 @710 し、しまった!! !wait20 @400 \n[2]ゲ\n[2]ー\n[2]ム\n[2]オ\n[2]ー\n[2]バ\n[2]ー\n[2]。 @132 @831 @710 うっ……。 !wait40 !mvnil @1 \f[44]「うああああぁぁぁ!!」 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Action)雷光 !wait1 !se(Shooting)撃破B !wait2 !se(Shooting)撃破B !wait2 !se(Action)爆発音 !wait2 !se(Action)爆発音 !wait100 !mv中央公園 !bgmサスペンス !wait20 @400 ……。 @132 そ……\sそんな……。 @831 め……\sめめ……\s女神様が……。 @1 女神様のいた場所には、 今までで一番大きな穴が開いていた。 その穴からはひときわ大きな砂煙が 舞い上がっている。 そこに立っていた木はおろか、 周囲10数メートル内にあったものは全て 跡形も無くなっていた……。 女神様も……おそらく……。 !wait40 !se(Action)学内歩き @400 ……。 @130 ……っ! @1 突然、リセットは 1つの方向に向かって歩き始めた。 その先は、まだ砂煙が舞い上がっていて 何があるのかがここからではよく見えない。 しかし、次第にその砂煙もなくなっていき……。 !wait40 「こほっ……\sけほっ……。」 @133 あっ!! !wait20 @710 はぁ……\sはぁ……\sはぁ……。 @1 その場所には、 傷だらけの女神様が倒れこんでいた。 @833 めっ、女神様!! !se(Action)跳ね @1 クロウが慌てて駆け寄ろうとする……。 ……\sしかし。 @400 ……。 @831 ビクッ!! !se(Action)ズシャアアー @1 リセットと目が合ったクロウは、 その場に踏み止まってしまった。 これ以上近づくのは危険だと 直感的に感じたのだろう……。 @833 くっ……くそっ……。 @400 ……。 !wait20 !se(Action)学内歩き !wait35 !se(Action)学内歩き !wait35 @1 そして、リセットは女神様のすぐ側に立った。 よく見ると、女神様の周囲には 緑色の淡い光がぼんやりと輝いていた……。 @400 ……なるほどね。 \sとっさに『理盾』を使って直撃を避けたんだ。 @400 ずいぶん粘るね、姉さん。 @710 うっ……\sくっ……。 @400 ……だいぶ魔力も消耗したみたいだね。 でも、もう回復させる暇なんて与えないよ。 @1 そういうと、 リセットは左手を女神様の前に広げた。 @710 リ……\sリセッ……\sト……。 !wait20 @400 ……。 !wait20 さよなら……\s姉さん……。 !wait40 火……。 !bgm @1 \f[32]「犬山さん!!」 @400 ? @710 ! @833 ! @130 ! @1 不意に、僕の背後から 聞き覚えのある声が聞こえてきた。 僕は慌てて後ろを振り返った。 !wait20 !se(Action)ミス @130 ……\sえ? @1 しかしそれと入れ違いになるように、 僕の目の前を何かが通り過ぎた。 振り返った場所には…… \sそこにいたはずの人がいなくなっていた。 そして、僕がもう一度振り返ると……。 !wait15 !se(Action)学内歩き !wait8 !se !se(Action)学内歩き !wait8 !se !se(Action)学内歩き !wait8 !se !se(Action)学内歩き !wait8 !se !se(Action)学内歩き !wait8 !se !se(Action)学内歩き !wait8 !se !se(Action)学内歩き !wait8 !se !se(Action)学内歩き !wait8 !se !wait20 @413 \f[32]犬山さん!! @132 あっ!! @1 いつの間にか起きていた冬村さんが、 リセットに向かって走っていた。 !se(Action)跳ね そして、 そのままリセットに後ろからしがみついた。 !wait20 !bgmサスペンス @413 犬山さん、\s何をやってるのよ!! こんなことしちゃダメだよ!! 何があったのか分からないけど 絶対にダメだからね!! 犬山さんは誰かを 傷つけたりするような人じゃないもん!! だからダメ!!\sもうやめて!! @133 ふ、冬村さん!! !se(Action)跳ね !wait10 !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se !se(Action)学内歩き !wait5 !se @1 僕は急いで2人の元へ駆け寄った。 !wait20 @133 ダメだ冬村さん!! 早くそこから離れるんだ!! 今のセトは、セトじゃない!! @410 え……? !wait20 !se(Action)ビシッ @1 バシッ @413 キャアッ!! @132 うわっ!! !se(Action)ドゴン !wait12 !se(Action)ズシャアアー !wait20 @1 リセットは空いていた右手で 冬村さんを払いのける。 僕は冬村さんを受け止めて、 そのまま一緒に地面に倒れこんだ。 @131 いてててて……。 @410 シ……シシト君、大丈夫? @131 いえ、通りすがりの正義の味方です。 @410 ……さっきあそこのしゃべる犬が、 あなたの事シシトって呼んでたよ? @131 あれ、冬村さんいつから起きてたの? @410 すごい風が吹きつけてくる ちょっと前くらいからかな。 @131 (『衝撃』の辺りからか……) !wait40 @400 ……。 @130 ! @412 ……あ。 @1 リセットは左手だけを女神様に向けたまま 僕たちの方に向き直っていた。 @412 い……\s犬山……\sさん? @400 ……。 !wait40 !bgm あなたも私の邪魔をするつもり? @410 ……\sえ? !wait20 !bgs(環境)心拍 @1 リセットから投げかけられた一言。 冬村さんにとっては あまりにも衝撃的なセリフだったのだろう。 みるみる血の気が引いて 顔が青ざめていくのが分かる……。 @412 え……ええっ? @400 ……。 !wait20 そんなに邪魔するなら…… \s2人から消してあげるよ。 @132 なっ!? @1 リセットは女神様に向けていた 手をそのままこちらに移した。 @412 あ……\sあぁ……。 @132 や、やめろ!! @1 ダメだ。 この距離では、 僕にさっきの魔法はかわしきれない。 その上、僕の隣には冬村さんもいる……。 !wait20 @412 や……\sやめてよ……。 そんな……\s悪い冗談……。 @400 冗談かどうかはすぐに分かるよ。 \s分かってからじゃ遅いけどね。 @412 い……\sいや……。 !wait40 @413 \f[44]いやああああああ!! @1 そして、僕たちの叫びも空しく。 !wait40 !bgs !wait20 @400 ……\s『火炎』。 @132 @413 !mvnil @1 灼熱の炎が……。 !wait20 !se(Action)爆発音 !wait2 !se !se(Shooting)レーザー !wait40 !mv中央公園 !wait20 @130 !? @413 ……? @400 ……\sえ? @1 リセットの放った炎は、 僕たちに届く前に突然消え去ってしまった。 @130 ……一体、何が起きたんだ? !wait40 @400 そっ……\sそんな……。 !wait20 @404 なんで……\sなんでなの!? \sなんで魔法が撃てないの!? @130 ……リセット? @404 どうしてなの!? どうしてまだ邪魔ができるの!? \sどうして守ろうとするのよ!! \f[32]私の邪魔をしないで!! @130 ……\s邪魔をする……\sだって? @1 ヴィセヴィルは簡単に消してしまったのに……。 僕や冬村さんはまだ消されていない……。 そればかりか、リセットは最初から 僕を消そうとはしていなかった気さえする。 !wait40 誰かが……\sリセットの邪魔をしている。 僕たちを……\s守ってくれている? !wait20 @130 ……っ! @1 まさか……。 そんなことができるのは……。 !wait40 @130 ……\sセト……\sなの? @404 \f[32]邪魔なんだってばー!! !wait40 @710 (……\s今しかない) (どうか……\s効いて!!) !wait20 『催眠』!! !se(Action)シュビー !wait20 !se(Shooting)レベルアップ !wait4 !se !se(Shooting)レベルアップ !wait4 !se !se(Shooting)レベルアップ !wait4 !se !se(Shooting)レベルアップ !wait4 !se !wait4 @400 え? !wait20 @402 ……\sぁ。 !wait20 !se(Action)ドゴン @1 ドサッ !wait40 !bgm夜の静けさ !se(Action)跳ね @133 セト!! !se(Action)跳ね @413 犬山さん!! !se(Action)学内歩き !wait7 !se(Action)学内歩き !wait7 !se(Action)学内歩き !wait7 !se(Action)学内歩き !wait7 !se(Action)学内歩き !wait7 !se !wait20 @1 「すーすー……。」 !wait20 @130 ……。 @410 眠ってる……。 @710 ……\sふぅ。 なんとか…… この場は落ち着きましたね……。 !wait20 @711 ぐっ……! @833 女神様!!その傷で無理をされては!! @710 大丈夫……です。 !wait20 『完治』。 !se(Action)シュビー !wait12 !se(Event)アイテム入手A !wait5 !se(Event)アイテム入手A !wait5 !se(Event)アイテム入手A !wait5 @1 白い光に包まれた女神様の傷が みるみるうちに治っていく……。 !wait20 @410 シシト君……この人は? @131 え、えーと……。 @710 はじめまして、 私はマジカルパレスの女神です。 私はこの世界の管理人、神様とでも 思っていただければいいでしょう。 シシトさんには色々と お手伝いをしてもらっています。 @412 か……神様……ですか? @830 いいのですか? 一般人にその事を教えてしまって……。 @710 下手に嘘をついて済む 状況ではありませんからね。 シシトさんの知り合いのようですし、 今回は特別です。 !wait40 @1 スゥゥゥ…… @130 『障壁』が……。 @1 ヴィセヴィルの張っていた『障壁』が、 穴の開いた部分を中心にゆっくり消えていく。 そして本来の空が次第に広がっていった。 !wait20 @830 ……ヴィセヴィルがいなくなって 『障壁』の効果が切れ始めたようだな。 @710 このままでは関係の無い方にまで 見つかってしまいますね……。 ここは一度退散しましょう。 シシトさん、この辺りで 人のいない場所はありませんか? @130 それなら僕の家に。 @710 ……分かりました。 ではみなさん、 私の周りに集まってください。 これから『転移』の魔法で シシトさんの家に移動します。 !se(Action)跳ね @1 そう言うと、 女神様は眠っているセトを両手で担ぎ上げた。 いわゆるお姫様抱っこである。 @131 ……女神様って、 見かけによらず力持ちなんですね。 @711 それが仮にも 女である私に対して言う言葉ですか? @132 ごごっ、ごめんなさい!! @410 ……。 あ、あの……。 @830 ……冬村と言ったな。 不安はあるかもしれないが、 お前にも来てもらうぞ。 @130 冬村さん、僕も行くから 心配しなくても大丈夫だよ。 @410 ……やっぱりシシト君なんだ。 @130 うん……。 !wait20 @131 ああ、でも この格好についてはあまり気にしないで。 別にこういう趣味があるわけじゃないから。 @410 うん、分かった……。 \s気を遣ってくれてありがとう。 !wait20 ……でもさ。 @130 ? @412 ……心配するなら犬山さんの方が先だよ。 @131 う、確かに……。 !wait20 @1 「すーすー……。」 @130 セト……。 @412 犬山さん……。 @830 ……。 @710 ……。 !wait20 全員集まりましたね。 \sでは行きます。 !wait60 !bgm 『転移』!! !se(Action)シュイーン !mvnil !wait60 @1 ……。 魔法を使い……。 記憶喪失になり……。 思い出を探し回って……。 父親を失い……。 !wait40 そして、\s君はいなくなった……。 ……。 僕の想像を遥かに上回るスピードで 事態は加速していく……。 ……。 ……だけど。 ここで振り落とされるわけにはいかない。 この事態の中心に……。 !wait40 セトは……\sまだいるのだから……。 !wait80 @0 The girl had not disappeared. She still exists certainly. This story continues.