#Silhouette Extra Tale 終章「儚き想い」前編 ……4年前。 僕の自信は1度コナゴナに打ち砕かれた……。 そしてずっとその事を引きずって生きてきた。 ……でも。 僕はとっくの昔に 立ち直るきっかけを掴んでいた。 助ける事ができていたんだ……。 だから、これは過去の清算なんかじゃない。 僕は……僕自身のためにも……。 絶対に…… 助けなくちゃいけない人がいるんだ……。 !wait40 \f[32]Silhouette Extra Tale 終章 儚き想い -Fragile- !se（System）キー3 !wait80 !bgmタイトル画面 !wait20 @130 ……。 @1 ゲートの向こうに広がっていたのは、 まるで宇宙のような場所だった。 そこは星のように光る物はない、 一見するとただの真っ暗な空間。 しかし、僕の手足は 月明かりに照らされたかのように 暗闇の中でもはっきりと見える。 暗いのに明るさを感じる、 そんな不思議な場所だった。 ……。 その空間には、周りの暗さよりも さらに黒く際立って見えるものが2つあった。 1つは、僕が通ってきた ブラックホールのようなゲート。 そしてもう1つは、 少し離れたところに浮いている黒い球体。 大きさはゲートと同じくらいであろうか。 ……\sそれ以外には何も存在していない。 静寂と暗闇が辺りを包み込んでいた……。 !wait40 @131 ……\sなんだここ？ さっきまでの真っ暗な空間と 大して変わらないけど……。 ここって意識の深層じゃないのかな？ !wait40 @1 \c[4]「そんな事ないよ。」 @130 ……っ！ @1 \c[4]「ここは意識の深層……。」 \c[4]「精神や、魂の中心にあたる場所……。」 \c[4]「そして、 \s私の今まで閉じ込められていた世界……。」 @130 ……\sセトの声？ @1 正確には、今のセトよりももっと幼い声。 ちょうど、過去の記憶に出てきた 幼稚園児の時のセトの声に近い感じだった。 !wait20 !se（Action）学内歩き 程なくして、 黒い球体の陰から声の主が姿を現した。 真っ暗な空間に はっきりと浮かび上がった白い人影。 銀色の髪に、\s青色の目、 \sひらひらとした白い衣のような服。 セトと瓜二つの……\s小さな女の子……。 !wait40 @408 \c[4]……\sやっぱり来たね。 @130 ……\sリセット。 それが……君の本当の姿か。 @408 \c[4]そうだよ。 \c[4]同じ魂を持っていても、 精神自体は全くの別物。 \c[4]意識の世界にいる時、 私は本当の意味で私でいられるの。 @130 そうか……。 @408 \c[4]それにしても……だいぶ早かったね。 \c[4]姉さんの力で あなたが意識の世界にやってきたのは すぐに分かったけど……。 \c[4]他人であるはずのあなたが、 こんなに早くここまでたどり着けるとは 思わなかったよ。 @130 ……セトの記憶のおかげさ。 過去の出来事を道しるべにして、 僕をここまで案内してくれたんだ。 全ては、セトを助けるためにね……。 @408 \c[4]……。 \c[4]あなたを消せなかった理由が なんとなく分かったよ……。 \c[4]あの子にとって、あなたは よっぽど特別な存在だったみたいだね。 @133 それよりも、セトは無事なのか！？ @408 \c[4]あの子ならちゃんとあそこにいるよ。 @1 そう言って、リセットはある方向を指差す。 その先にあったのは、 \sさっきの黒い球体だった……。 @130 ……あの中にセトが？ @408 \c[4]あれは\r[あの男,ヴィセヴィル]の魔法によって作られたもの。 \c[4]簡単に言えば、魔力でできた 牢屋みたいなものだよ。 @130 牢屋だって？ @408 \c[4]『転生』を使われた時、 私の意識はあの中に閉じ込められたの。 \c[4]私はなんとかあれを壊して 外に出ようとしたけど、びくともしなかった。 \c[4]でも月日が経つにつれて、 『転生』の効果が薄れ始めてくると、 あれは少しずつもろくなりだした。 \c[4]そしてある日、私はとうとう あれを破って外に出ることができたの。 @130 それが誘拐事件のあった日か……。 @408 \c[4]そう……。 \c[4]そして意識の中からあの子に語りかけ、 私の力を使わせる事で 私は完全に目覚めたはずだった。 \c[4]後は……知っての通りだよ。 @130 ……。 @408 \c[4]……でもね。 \c[4]私の力が解放された後も、 意識の奥底にあったあの牢屋は 消えずに残ったままだった。 \c[4]だから、私はそれを逆に利用したの。 \c[4]姉さんに『催眠』で眠らされている間に、 私はあの子をあそこに閉じ込めたんだよ。 \c[4]これで、\sもうあの子に邪魔はさせない……。 !se（Action）跳ね @133 今すぐセトを解放しろ！！ 外では、女神様が君を意識の海へ返す 準備をしているんだぞ！？ 体を奪い取ったところで、 このままじゃ消えて終わりなんだ！！ 君のやっている事は無意味なんだよ！！ @408 \c[4]無意味なんかじゃないもん。 \c[4]姉さんはまだ 魔力が回復しきってないんでしょ？ \c[4]あの子を閉じ込めた事で この体は完全に私のものになったから、 私が目覚めるのも時間の問題。 \c[4]姉さんが何かする前に、 私が起きればいいだけだよ。 @133 そんな事させるもんか！！ 君が目覚めても…… \s女神様の魔法が発動しても…… \sこのままじゃセトは助からないんだ！！ @408 \c[4]じゃあどうするって言うの？ @134 ……。 君を倒せるとは思っていない……。 だからまずは、 セトをあそこから助け出す。 そして、君をもう1度あそこに閉じ込めて、 2度と出てこられないようにする。 !wait20 @130 ……\sそれで全部解決だろ？ @408 \c[4]ふーん。一応、筋は通るね。 \c[4]ちょっと見直したよ。 @131 それはどうも。 @408 \c[4]でも、どうせ無理な話だけどね。 \c[4]私をまたあそこに閉じ込めて、 しかも出てこられないようにするなんて 本当にできると思っているの？ \c[4]私は1度あれを破って 外に出ているんだよ？ @133 そんな事、 やってみなくちゃ分からないだろ！！ @408 \c[4]やらなくたって分かるもん。 \c[4]……\sそれにさ。 \c[4]私を閉じ込める前に、 まずはあれを破ってあの子を 助け出さないといけないじゃない。 \c[4]いくらもろくなったとはいえ、 魔力すらろくに使えないあなたには あれを破る事なんて不可能だもん。 \c[4]あの子を助ける事なんて、 どう考えても無理な話なんだよ。 @133 そんなの屁理屈だ！！ 僕は……。 !bgm @408 \f[16]\c[4]うるさい……。 @130 ……っ！ !bgs（環境）心拍 @1 とても静かで小さく、 それでいてはっきりとしたリセットの声。 そのたった一言で、 場の雰囲気が一瞬にして凍りつく。 僕は、それ以上しゃべる事ができなかった……。 !wait20 @408 \c[4]させないよ…… \sそれに逃がしもしないから……。 \c[4]あなたを見てると、 何だかイライラしてくる……。 \c[4]助けられっこないのに、 何度も何度もしつこいんだよ……。 !wait20 \c[4]だから……\s今度こそ完全に消してやる。 \c[4]もう、あの時のように邪魔も入らない。 \c[4]奇跡なんて……\s起きない。 @130 ……。 @1 あの時とはまるで違う……。 今のリセットは、僕の事を 完全に消すべき対象として見ている。 面と向かってその言葉を告げられ、 僕は背筋が凍りつくような思いをした。 !wait20 @130 ……。 やっぱり、そう簡単にはいかないよね……。 !wait40 !bgs @134 ……\sだとしても。 !wait40 !bgm最後の聖戦 @133 \f[36]僕は、\sセトを助けるんだ！！ @409 \c[4]うるさいっ！黙れっ！！ \s\f[44]『火炎』！！ !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se（Action）跳ね @132 うわっと！！ @1 目の前に立ち塞がる最大の障害が、 僕を消すために動き出した。 僕の言葉に触発され、 リセットが左手から『火炎』を放つ。 僕は、それを後退しながら回避した。 @409 \c[4]\f[44]『火炎』！！ !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 @1 間髪入れず、追撃の炎が僕に迫る。 避けるには十分な距離があるが……。 @133 くらえっ、シフト真空波！！ !se（Action）ジュゴー @1 逃げてばかりもいられない。 僕は迫る炎を真空波で迎え撃つ。 ……\sしかし。 !wait5 !se（Action）ジュゴー !wait3 !se（Action）跳ね !wait2 !se（Action）爆発音 !wait5 @132 ！？ @1 真空波は簡単に炎に飲み込まれてしまった。 !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se（Action）跳ね @132 やっぱりだめかー！！ @409 \c[4]ちょこまか逃げるな！！ \s\f[36]\wx\f[24]『火炎』！！\s\f[30]『火炎』！！\s\f[36]『火炎』！！ !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se（Action）跳ね !wait4 !se（Action）跳ね !wait4 !se（Action）跳ね @132 \f[32]うおおおおっ！！ @1 次々と放たれる炎……。 その全てがすさまじい熱を発しながら、 僕を焼き尽くそうと迫ってくる。 あの炎に包まれてしまったら、 僕はきっと影しか残らないだろう。 やはり、戦闘における 実力差は歴然としていた……。 !wait20 !se（Action）爆発音 ……\sでも。 !se（Action）跳ね こっちだって、 簡単に消されるわけにはいかない。 !se（Action）爆発音 !se（Action）跳ね 僕は全神経を研ぎ澄まし、次々と迫り来る炎を 間一髪のところで回避していった……。 !se（Action）爆発音 !se（Action）跳ね !wait10 !se（Action）爆発音 !se（Action）跳ね !wait10 !se（Action）爆発音 !se（Action）跳ね !wait10 !se（Action）爆発音 !se（Action）跳ね !wait10 !se（Action）爆発音 !se（Action）跳ね !wait10 !se（Action）爆発音 !se（Action）跳ね !wait60 @131 ふぅぅぅぅ……。 @408 \c[4]……あれだけの炎を全部避けるんだ。 @131 長年鍛えた僕の足の速さを 甘く見ない方がいいよ。 そんな炎じゃ、何発撃っても 僕には当たりっこないね。 @409 \c[4]……っ！ @1 リセットを挑発する僕。 強がりを言っているわけでも、 ましてや自信過剰になっているわけでもない。 これは……\s僕の作戦。 どんなに魔力が強いといっても、 リセットの精神は幼い子供と同じ。 だから、上手く揺さぶりをかければ、 そこにきっと隙が生まれるはずだ。 セトを助け出すには、 その隙を利用するしかないと思った……。 @409 \c[4]調子に乗るなー！！ \s\f[44]『火炎』！！ !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se（Action）跳ね @133 おっと！！ @1 案の定、リセットは少し怒った様子で 再び『火炎』を放ってきた。 攻撃は激しくなるかもしれないけれど、 避け続けるだけならまだ十分に余裕がある。 この調子で揺さぶっていけば、 いつかきっと隙が……。 @409 \c[4]\f[44]『炎嵐』！！ !se（Action）爆発音 !wait2 !se（Action）爆発音 !wait2 !se（Action）爆発音 !wait2 !se（Action）爆発音 !wait3 !se（Action）爆発音 !wait3 !se（Action）爆発音 !wait4 !se（Action）爆発音 !wait6 !se（Action）爆発音 !wait8 !se（Action）爆発音 !wait10 !se（Action）爆発音 @132 げっ！！ @1 リセットが続けざまに放ったのは、 『火炎』ではなく『炎嵐』。 さっきの『火炎』が小さく見える程の 巨大な炎の竜巻が、僕の目の前に巻き起こる。 隙を作ろうとしてリセットを怒らせたことで、 逆に全く隙の無い攻撃をされてしまった。 作戦は、\s逆効果だった……。 @132 ダメだー！避けきれないー！！ !se（Action）爆発音 !wait2 !se（Action）爆発音 !wait2 !se（Action）爆発音 !wait3 !se（Action）爆発音 !wait3 !se（Action）爆発音 !wait4 !se（Action）爆発音 !wait6 !se（Action）爆発音 !wait1 !se（Action）爆発音 !se（Shooting）撃破B !wait1 !se（Action）爆発音 !se（Shooting）撃破B !wait1 !se（Action）爆発音 !se（Shooting）撃破B @1 \f[44]ズゴォォォォォン！！ !wait40 @408 \c[4]跡形も無くなったかな……。 !wait40 \c[4]……\sまだ……\sか。 !mvnil !mv !wait60 !mv薙島高校 !wait20 @132 ぜぇ……\sぜぇ……\sぜぇ……。 た……\sたす……\sかった……。 @1 ゲートの近くにいたのが幸いした。 僕はとっさにゲートに飛び込んで、 どうにか『炎嵐』から逃れることができた。 微妙に尻尾がこげてヒリヒリする。 ……やっぱり尻尾も体の一部なんだな。 !wait40 @131 しかし、参ったな……。 あんなに連続して攻撃されたら、 セトを助ける暇なんて全く無いぞ。 まずは、なんとかして リセットの動きを止めないと……。 @1 \c[4]\f[16]「『火炎』！！」 @130 え？ !wait20 !se（Action）爆発音 !wait1 !se（Action）爆発音 !wait1 !se（Action）爆発音 @132 うわっ！！ @1 突如としてゲートから噴き出してくる炎。 !se（Action）ドゴン !se（Action）跳ね 僕は真横に体を投げ出し、 ギリギリのところでその炎を避ける。 !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se（Action）ズシャアアー そして炎は屋上の鉄の柵の所まで達し、 それをどろどろに溶かしてしまった……。 @132 な、何これ！？ 意識の世界にあるものには 手を出せないんじゃなかったの！？ !se（Action）学内歩き @1 \c[4]「ここは特別だよ。」 @130 ！ @408 \c[4]ここはゲートによって 意識の深層と繋がった。 \c[4]意識の世界に固定された空間だから、 触ったりする事もできるんだよ。 \c[4]もちろん、今のように燃やす事もね。 @132 リ、リセット！？ @408 \c[4]逃がさないって言ったでしょ。 !wait20 \c[4]さっさと……\s消えて。 @1 ←(左手をシシトに向ける) !se（Action）跳ね @132 に、逃げろー！！ !se（Action）重いドア開け @1 ガシャン !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !wait40 @408 \c[4]……どこへ逃げたって無駄だよ。 !wait20 @409 \c[4]絶対に……\s消してやる！！ !mvnil !mv !wait60 !mv1F廊下 !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）ズシャアアー @132 はぁ……\sはぁ……\sはぁ……。 @1 中学校の中へと逃げ込んだ僕は、 息を切らせながら廊下を走る。 意識の世界とはいえ、 その作りは実際の中学校と全く同じようだ。 ここならば、地の利を活かすことで リセットから逃げるのも少しは楽になるはずだ。 その間に、何かいい方法を考えないと……。 !wait40 @130 ……っ！ @133 こ……\sこれだ！！ !wait20 !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）ズシャアアー @409 \c[4]待てー！！ @133 誰が待つもんか！ \s\f[32]ていっ！！ !se（Action）殴打 !se（Shooting）撃破A @1 ドカッ \f[44]ジリリリリリリリ！！ @408 \c[4]えっ？ !wait20 !se（Action）重いドア開け !wait10 !se（Action）重いドア開け !wait10 !se（Action）重いドア開け !wait10 !se（Action）重いドア開け !wait10 !se（Action）重いドア開け @1 けたたましい音が廊下に鳴り響き、 何枚もの鉄製の板が廊下を塞ぎ始める。 それによって僕とリセットの間は遮られ、 お互いの姿が完全に見えなくなった。 @409 \c[4]な……何これ！？ @133 火災防止用のシャッターさ！ (これで少しは時間を……) @409 \c[4]\f[44]『火炎』！！ !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se（Action）ズシャアアー @132 なっ！？ @1 リセットの放った『火炎』は、 僕たちの間を遮っていたシャッターを 一瞬のうちに全て溶かしてしまった。 @132 いくら防火用でもやっぱり無理かー！！ @409 \c[4]こんなもので止められるわけないよ！ \c[4]もう一発…… \s\f[44]『火炎』！！ @132 うわあああ！！ !se（Action）跳ね @1 僕は近くのトイレに飛び込んだ。 !mvnil !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait40 !mvトイレ !wait20 @132 はぁ……\sはぁ……\sはぁ……。 こ、このままじゃ追い詰められる一方だ。 何か……\s何か他に方法はないのか？ ……。 ……。 @130 ……\sあれ？ @1 ふと、僕は妙な違和感に襲われた……。 !wait20 @131 ……\sない。 \r[あれ,・・]があったのは、 確かここだったはずなのに……。 !wait20 @130 ……\sそうか。 そういえば、\r[あれ,・・]ができたのは セトと会ってからしばらくたってからだ。 ということは\r[あそこ,・・・]も……。 !se（Action）学内歩き @408 \c[4]トイレは済んだ？ @132 やばっ！！ のんびり考えている場合じゃなかった！ @409 \c[4]もう逃げ場は無いよ！ \s\f[44]『火炎』！！ !se（Action）跳ね @132 くっ、くそっ！！ !mv薙島高校 !wait40 !se（Action）バリア音 !se（Action）跳ね !se（Shooting）撃破C @1 \f[44]バリィィィン！！ @132 \f[32]うおおおお！！ !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 @1 僕はトイレの窓を蹴破って外に脱出。 そしてそれに続くように、 同じ窓から炎が飛び出してくる。 !se（Action）爆発音 !se（Action）ミス しかしその炎は 落下する僕の頭の上を通過しただけで、 僕の体が焼かれることはなかった。 !wait20 !se（Shooting）撃破A \f[32]ドカッ！ @132 \f[32]いっ\sてえええぇぇぇ！！ @1 僕はそのまま真下にあったベランダに落下。 体をかなり強く打ちつけたけど、 ジェイクさんと戦った時ほどひどくはない。 !se（Action）跳ね 僕はすぐに立ち上がって、 リセットの追撃に備えた。 !wait20 @130 ……。 窓からこっちを 見ているわけじゃなさそうだな……。 @1 かといって、さっきの炎で 僕がやられたとは思っていないはず。 ……僕を見失っているのだろうか。 とにかく、一回中に入って様子を……。 !wait20 !se（Action）バリア音 !se（Shooting）撃破C !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 \f[44]ズドォォォン！！ @132 うわっ！！ !se（Action）跳ね @1 突然の轟音に、僕は慌てて身をかがめる。 そして次の瞬間、 僕の上から何かが雨のように降り注いできた。 ……\s降ってきたのは、\s大量のガラス片。 さっきの爆発で、 僕のすぐ横にあった教室の窓ガラスが 全て割れてしまったんだ。 !wait40 !se（Action）跳ね ガラス片の雨がやんだのを確認して、 僕は再び立ち上がって教室の中を見る。 そこに広がっていたのは、 部屋を埋め尽くす真っ赤な炎。 その炎によって、中にあった物 全てが焼き尽くされていた。 幸いにも、ベランダには その熱気が伝わってくるだけで、 炎自体が届くことはなかったけど……。 !wait20 @132 ま、まさか…… \sリセットはもう廊下にいるのか！？ @1 リセットは僕を見失ってなんかいない、 とっくに先回りしていたんだ。 燃えさかる教室を境にして、 僕はベランダに、そしてリセットは廊下にいる。 ここのベランダには、 非常階段や避難経路がない。 校内に入るには、どこかの部屋を通ってから 必ず一度は廊下に出る必要があった。 だからといって、 またさっきのように飛び降りたとしても、 今度も体がもつかどうかは分からない……。 状況は、僕にとって圧倒的不利。 しかも……。 !wait40 !se（Action）バリア音 !se（Shooting）撃破C !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 \f[44]ズドォォォン！！ @132 ！？ @1 リセットは別の教室にまで火を放ち始めた。 @132 ま、まずい！ このままだと、完全に追い詰められる！！ !se（Action）跳ね !wait10 !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se @1 僕は大急ぎで 火の手の上がっていない部屋まで走る。 !wait20 !se（Action）バリア音 !se（Shooting）撃破C !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 しかし、それよりも早く リセットは部屋に火を放つ。 落ちた場所がベランダの端だったため、 僕が次に移動する場所は自然と決まってくる。 リセットは順番に 部屋を潰していけばいいだけの話だった。 !wait10 !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se 僕が次の部屋へ走る。 !se（Action）バリア音 !se（Shooting）撃破C !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 炎がその部屋を焼き尽くす。 !wait10 !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）バリア音 !se（Shooting）撃破C !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 !wait30 !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）バリア音 !se（Shooting）撃破C !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 走っては焼かれ、焼かれては走る。 それを繰り返しているうちに、 僕の逃げ道はどんどんなくなっていき……。 !se（Action）バリア音 !se（Shooting）撃破C !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 !wait15 !se（Action）バリア音 !se（Shooting）撃破C !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 !wait15 !se（Action）バリア音 !se（Shooting）撃破C !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 !wait40 !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !wait20 !se（Action）ズシャアアー ついに、\s残す部屋は1つになってしまった……。 !mvnil !wait60 !mv1F廊下 !wait20 @408 \c[4]……後はこの部屋だけだね。 \c[4]鬼ごっこは、これで終わりだよ。 !wait20 !se（Action）ドア開け !mvnil !mv\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx !wait20 !se（Action）ドア閉め !wait40 @408 \c[4]……。 \c[4]真っ暗な部屋……。 \c[4]部屋に隠れてるのかな？ \sそれとも、まだベランダかな？ !wait40 !se（Action）ページをめくる @1 バサッ @409 \c[4]！ \c[4]そこか！！ !se（Action）跳ね @133 \f[32]今だっ！とび蹴りぃぃー！！ @408 \c[4]……っ！ @1 手近にあった本を投げて注意をひきつけ、 僕は闇に乗じて攻撃を仕掛ける。 ちょっと卑怯くさいけど、 完全にリセットの不意をついた一撃。 その攻撃は見事リセットに……。 @409 \c[4]……\s甘いっ！ !wait10 !bgm !se（Action）ミス @1 スカッ @132 なっ……！？ @1 ……命中しなかった。 リセットの反応は予想以上に早く、 僕のこん身のとび蹴りは 紙一重の所でかわされてしまった。 !wait20 !se（Shooting）撃破A !se（Shooting）撃破C \f[44]ドカッ！！ @132 \f[32]グハッ！！ !se（Action）ドゴン @1 そして僕は、 その勢いのまま\r[本棚,・・]に激突して倒れ込んだ。 !wait20 @408 \c[4]……\s残念だったね。 \c[4]私が魔法しかできないと思ってた？ \c[4]私は普通の人間と同じ姿で生まれたけど、 能力まで一緒ってわけじゃないよ。 \c[4]たとえ魔法を使わなくても、 あなたなんかには負けないもん。 @131 うぅ……。 @408 \c[4]……この距離なら、もう逃げられないね。 \c[4]やっと追い詰めた……。 \c[4]……\sこれで終わりだよ。 @1 そう言って、 リセットがゆっくりと左手を構え……。 !wait20 !se（Action）ドゴン !wait10 !se（Action）ドゴン !wait10 !se（Action）ドゴン !wait10 !se（Action）ドゴン !wait10 !se（Action）ドゴン @408 \c[4]……\sえ？ !se（Action）ドゴン !wait8 !se（Action）ドゴン !wait8 !se（Action）ドゴン !wait8 !se（Action）ドゴン !wait8 !se（Action）ドゴン @409 \c[4]なっ、\s何？\sこの音……。 !se（Action）ドゴン !wait6 !se（Action）ドゴン !wait6 !se（Action）ドゴン !wait6 !se（Action）ドゴン !wait6 !se（Action）ドゴン !wait6 !se（Action）ドゴン !wait4 !se（Action）ドゴン !wait4 !se（Action）ドゴン !wait4 !se（Action）ドゴン !wait4 !se（Action）ドゴン !wait4 !se（Action）ドゴン !wait2 !se（Action）ドゴン !wait2 !se（Action）ドゴン !wait2 !se（Action）ドゴン !wait2 !se（Action）ドゴン !wait2 !se（Shooting）撃破C @1 \f[44]\c[4]「うわっ！！」 @130 ！ @1 真っ暗な部屋に 突如として響き渡った大きな音。 それに混ざって、 リセットの驚く声が聞こえてきた。 !wait10 !se（Shooting）撃破C !wait10 !se（Shooting）撃破C !wait10 !se（Shooting）撃破C !wait10 !se（Shooting）撃破C !wait10 !se（Shooting）撃破C !wait10 !se（Shooting）撃破C !wait10 !se（Shooting）撃破C \f[44]ビリィィィ！！ !se（Action）ズシャアアー !mv本屋 !wait20 @408 \c[4]！ \c[4]こ、これは……。 @1 カーテンが引き裂かれ、部屋に光が差し込む。 部屋の中にあったのは…… \sいくつも折り重なって倒れている本棚。 僕がぶつかった本棚を起点に、 それら全てが一斉に倒れたのだ。 そしてリセットは倒れる本棚に巻き込まれ、 その下敷きになっていた。 ……。 この部屋は…… \s変わり果てた学校の図書室だった……。 !wait40 !bgmバトル01 @130 どうやら、上手くいったみたいだね。 @409 \c[4]！？ @131 それにしても、 ここまで見事に倒れるなんて……。 やっぱ本棚置き過ぎなんだよなー、 ここの図書室。 @409 \c[4]ま、まさかこれって全部 あなたの仕業だって言うの！？ \c[4]こんな準備をする時間なんて どこにもなかったはず！ @130 準備をする必要なんて無いよ。 僕は過去の出来事を 再現しただけなんだから……。 @408 \c[4]さ、再現？ @130 ここの記憶はセトだけのものじゃない。 僕にだって、同じ記憶があるんだ。 @1 それはさっきトイレに入って気付いたこと。 あそこのトイレは、僕たちが 中学校を訪問した時に1度訪れた場所だった。 それなのに、今見たトイレには あの時はあったはずの落書きが無かったんだ。 ……\sそれもそのはず。 あの落書きは、僕がセトと出会ってから しばらくした後に書かれたもの。 そしてここは、 セトと会ってまだ間もない頃の中学校。 トイレの落書きは それよりも後の出来事だったから、 この時点ではまだ存在していないんだ。 それは、この図書室にも言えること……。 当時の図書室は、本棚が密集していて 非常にごちゃごちゃした状態だった。 そのために起こってしまったあの事件……。 そう……\s僕は『ドミノ事件』を再現したんだ。 !wait40 @409 \c[4]う、動けない……。 @130 さすがの君でも、 これだけある本棚が全部倒れたら そう簡単には出られないみたいだね。 !wait20 @131 できることなら、ずっと そうしててくれるとありがたいんだけど。 まあ、それは無理か……。 @409 \c[4]くっ……。 !wait40 !bgm（タクミ）戦闘訓練 !se（Action）跳ね @133 とにかく、今がチャンスだ！ 早くセトを助け出さなくちゃ！ @409 \c[4]ま、待てっ！ !se（Action）ドア開け !mv1F廊下 !wait20 @1 一度はピンチに陥ったが、 僕はとっさの思いつきによって 逆にリセットの動きを封じる事に成功した。 でも、それも一時的なもの、 すぐに脱出して僕を追ってくるだろう……。 記憶というアドバンテージがもたらした、 わずかだけれども貴重な時間。 その時間を、決して無駄にはできない。 @132 ドゥオオオオオリャアアァァァァー！！ !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se @1 一秒でも早く……。 それだけを考え、僕は屋上目指して 全速力で廊下を駆け抜けた。 !mvnil !wait40 !mv薙島高校 !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !wait20 !se（Action）重いドア開け ガシャン @133 はぁ……\sはぁ……\sはぁ……。 よしっ……\sリセットは…… \sまだ来てないみたいだ……。 @1 階段を駆け上がり、重い扉を開け、 僕は誰もいない屋上に足を踏み入れた。 僕とゲートの間には、もう遮るものは何も無い。 後はこのまま一気に……。 !wait20 !se（Action）シュイーン !wait20 !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 \f[44]ドゴーン！！ @132 おわっ！？ @1 そう思った瞬間だった。 大きな音と共に屋上が激しく揺れ出し、 立っていられないほどの衝撃が僕を襲った。 @132 ななっ、何が起きたんだ！？ !mvnil !mv !wait20 !mv本屋 !wait20 @409 \c[4]逃がすもんかっ！ \s\f[36]\wx\f[24]『波動』！！\s\f[30]『波動』！！\s\f[36]『波動』！！ !se（Action）シュイーン !wait3 !se（Action）シュイーン !wait4 !se（Action）シュイーン !wait3 !se（Action）シュイーン !wait4 !se（Action）シュイーン !wait5 !se（Action）シュイーン !wait3 !se（Action）シュイーン !wait3 !se（Action）シュイーン !wait4 !se（Action）シュイーン !wait4 !se（Action）シュイーン !wait5 !se（Action）シュイーン !wait3 !se（Action）シュイーン !mv薙島高校 !wait20 !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 @1 \f[40]ドゴーン！！ !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 @1 \> \<\f[36]ドゴーン！！ !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 @1 \> \<\f[44]ドゴーン！！ @132 あわわわわっ！！ @1 爆発音が響くたびに、 屋上全体が激しく揺れ動く。 まるで大地震でも起きたかのような衝撃。 学校のような頑丈で大きな建物が、 ここまで揺れる事なんて普通はない。 きっと、リセットが何かをやってるんだ……。 !wait40 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ ビシッ…… @130 ！ @1 突然、床に亀裂が走った……。 !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 !wait10 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ !wait5 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ ビシッ…… !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 !wait10 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ !wait5 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ !wait5 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ \f[32]ビシッ…… !wait40 !se（Shooting）撃破B !se（Shooting）撃破C \f[44]ボゴッ！ @132 なっ！！ @1 衝撃が走るたびに亀裂はどんどん広がり、 ついには屋上の一部が崩れ落ち始めた。 このまま待っていたら、いつかは 屋上の足場が全部無くなってしまう……。 ……\s考えている暇はない！ !wait20 !se（Action）跳ね @132 \f[32]うおおおおお！！ !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se @1 僕は意を決して屋上へと飛び出した。 !wait20 !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 !wait10 !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 やむ事のない爆音と振動。 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ !wait5 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ !wait5 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ その度に広がる亀裂。 !se（Shooting）撃破B !se（Shooting）撃破C 次々と崩れ落ちていく屋上の足場。 !se（Action）跳ね !se（Action）ミス !wait10 !se（Action）跳ね !se（Action）ミス !wait10 !se（Action）跳ね !se（Action）ミス 右へ跳び、左へ跳び、前へ跳び。 !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se 僕は向こう側に見えるゲートを目指し、 屋上の真っ只中を突き進んだ。 !wait40 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ \f[32]ビシッ…… @130 ！ @1 目の前に、巨大な亀裂が走る。 @133 とうっ！！ !se（Action）跳ね @1 僕はそれを大きく跳んで回避。 !wait10 !se（Action）学内歩き !wait5 !se !se（Action）学内歩き !wait5 !se !wait10 !se（Shooting）撃破C \f[32]ボゴッ！ @132 げっ！！ @1 着地した瞬間、僕の足元が崩れ落ちる。 それでバランスを崩した僕は、 屋上に開いた穴に向かって倒れ始めた。 @132 \f[32]うわあああぁぁぁ！！ !se（Action）跳ね @1 僕はとっさに 変身で短くなった手を目一杯に伸ばす。 !wait20 !se（Action）ビシッ そして崩れずに残った足場にしがみつき、 なんとか落ちずに済んだ。 !wait20 @132 はぁ……\sはぁ…… \sあ……\sあぶなぁぁぁ……。 !wait10 !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 !wait20 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ !wait5 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ @1 \f[32]ビシッ…… @132 うわっ！また！！ @1 再び目の前に新たな亀裂が迫る。 @132 \f[32]どおりゃああぁぁー！！ !se（Action）跳ね !wait2 !se（Action）跳ね @1 僕は両腕で反動をつけてジャンプし、 迫ってきた亀裂の上を飛び越える。 !wait10 !se（Action）学内歩き !wait5 !se !se（Action）学内歩き !wait5 !se !wait10 そして着地……\s今度は足場が崩れない。 !wait20 @131 ふうぅぅぅ……。 @1 ここで一息ついて周りの状況を確認してみる。 ……。 亀裂はすでに屋上全体に広がっていて、 その3分の1くらいが崩れ落ちていた……。 !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 !wait10 !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 !wait10 !se（Action）シュイーン !wait10 !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 さらに崩れた場所の一部からは、 ときおり爆音に混じって リセットの『波動』が飛び出してくる。 どうやら、校舎の中から でたらめに魔法を撃ちまくっているらしい。 学校そのものを破壊して、 僕を完全に逃がさないつもりのようだ……。 @130 ……。 !wait40 @133 ！？ @1 そして、肝心のゲートは……。 !wait40 @133 ゲ、ゲートが……\s空中に浮いている！？ @1 いや、正確にはそうじゃない。 ゲートのあった屋上の一角が完全に崩れ落ち、 周りの足場が全部なくなってしまったため 空中に浮いているように見えるんだ。 たとえ一番近い足場からジャンプしても、 もう届くような距離じゃなかった……。 @130 ……。 !wait40 @134 ……。 こうなったら……\s一か八かだ。 !wait40 !se（Action）跳ね @133 \f[44]うおおおおお！！ !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se @1 僕はゲートに向かって一直線に駆けだした。 !wait10 !se（Shooting）撃破B !se（Action）爆発音 !wait10 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ !wait5 !se（Action）殴打 !se（Action）ビシッ 爆音と共に、僕の行く手に新しい亀裂が走る。 @133 \f[32]ホップ！ !se（Action）跳ね !se（Shooting）撃破A @1 右足で踏ん張って大ジャンプし、 僕はその亀裂を飛び越える。 しかし、その先には 今にも崩れ落ちそうな足場が……。 @133 \f[36]ステップ！！ !se（Action）跳ね !se（Shooting）撃破A !se（Shooting）撃破C @1 着地の瞬間、今度は左足一本で地面を踏み切り 足場が崩れ落ちる前にさらに前に跳ぶ。 目の前には……\sもう足場は無い。 ゲートはさらにその先に浮かんでいた。 @133 ここだー！！ !se（Action）跳ね @1 空中に飛び出した僕は、 両手を思いっきり前に伸ばす。 !wait20 !se（Action）ビシッ その手で掴んだのは…… \s足場を失い空中に垂れ下がっていた鉄の柵。 それを即席の鉄棒代わりに、 助走の勢いを保ったまま反動をつけて……。 !wait20 !se（Action）跳ね @133 \f[44]ジャーンプ！！ !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス @1 僕は柵から両手を離し、 再び空中へと飛び出した。 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス 軌道は……\sカンペキ。 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス 僕の体は空中を回転しながら ゲートに向かって進んでいき……。 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス !wait7 !se（Action）ミス !wait8 !se（Action）ミス !wait9 !se（Action）ミス !wait10 !se（Action）ミス !wait12 !se（Action）ミス !wait14 !se（Action）ミス !wait16 !se（Action）ミス !wait18 !se（Action）ミス !wait20 !bgm @131 ……\sあ。 @1 そして、\sゲートを目前にして失速した……。 @132 \f[32]距離が足りなかったぁぁー！！ !se（Action）シュイーン @1 ヒューン…… @130 え？ @1 勢いを失い、落下を始めた僕。 そこに向かって飛んできたのは……。 @132 やばっ！『波動』の流れ弾がっ！！ !mvnil !mv\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx\wx !wait20 !se（Action）ジュゴー !wait5 !se（Action）跳ね !se（Action）爆発音 !se（Shooting）撃破B !wait1 !se（Action）爆発音 !se（Shooting）撃破B !wait1 !se（Action）爆発音 !se（Shooting）撃破B !wait120 @1 \f[12]「う……\sうぅ……。」 !wait60 !bgm夜の静けさ @132 はぁ……\sはぁ……\sはぁ……。 ま……\sまさか…… \sこんな事が……\s起こるなんて…… \sはぁ……\sはぁ……。 @1 『波動』が僕にぶつかる直前、 とっさに放った真空波。 それによって波動はその場で爆発し、 爆風によって僕の体は吹っ飛ばされた。 そして上手い具合にゲートに飛び込んで、 再びこの場所に戻って来られたんだ。 ……\sまさに不幸中の幸い。 今まで不運続きだった分、 貯まりに貯まってた幸運が ここで一気に爆発したような気がした……。 もう、2度と同じ事は出来そうにないな……。 !wait40 @134 ふぅ……。 !wait40 @130 ……。 !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se @1 いつまでも休んではいられない……。 大きく息を吐いて体の調子を落ち着かせた後、 僕はすぐに黒い球体の所に駆け寄った。 !wait20 !se（Action）ズシャアアー @133 セト！！そこにいるの！？ @1 僕の呼びかけに返事は返ってこない……。 真っ黒な球体の壁が、 全てのものを遮っているかのようだった。 ……。 全く光を通さない壁の向こう側……。 そこに……\sセトがいるはずなんだ。 !wait20 @130 これさえ壊せば……。 !wait20 @133 \f[32]せいっ！！ !se（Action）ミス !wait10 !se（Shooting）カノン @1 ドゴンッ @132 \f[32]……っ！！ @1 鈍い音がした直後、僕の手に激痛が走る。 全力で殴ったはずなのに、 黒い球体はびくともしない。 逆に、こっちの手が砕けそうだった……。 !wait20 @132 な、なんて硬さだ……。 本当にこれで、この球体もろくなってるの？ @1 あらゆるものを遮る、魔法で出来た壁。 その分厚い壁が、もう1つの障害として 僕の目の前に立ち塞がる。 リセットの言ったとおり、 これを壊すには並大抵の力じゃ 絶対に無理なのだろう。 ……。 近いように見えて、とても遠い距離……。 そのゴールは、はるか遠く…… 文字通り見えないところにあった。 途中で諦めたくなるような、 そんな絶望的な距離だった……。 ……\sそれでも。 !wait20 !se（Action）跳ね @133 \f[30]シフト正拳っ！！ \sシフト真空波っ！！ \sとび蹴りぃぃぃー！！ !se（Action）殴打 !wait3 !se（Action）殴打 !wait8 !se（Action）殴打 !wait3 !se（Action）殴打 !wait3 !se（Action）殴打 !wait12 !se（Action）ジュゴー !wait8 !se（Shooting）撃破B !wait1 !se（Shooting）撃破B !wait12 !se（Action）跳ね !wait10 !se（Action）ミス !wait10 !se（Shooting）撃破A @1 時には角度を変えて、時には威力を変えて、 僕は思いつく限りの攻撃を繰り出し続けた。 !se（Action）殴打 !wait3 !se（Action）殴打 リセットから必死になって逃げ回り、 すでに疲れきっている僕の体。 !se（Action）ミス !wait10 !se（Shooting）撃破A しかし、そんな体の疲れなど忘れて、 僕は休むことなく手足を動かし続ける。 !se（Action）ジュゴー !wait8 !se（Shooting）撃破B !wait1 !se（Shooting）撃破B なんとしても助け出さないと……。 僕はそれだけを考えていた……。 !wait40 @133 くっ……\s諦めるもんかっ！ \s絶対に方法はあるはずなんだ！ もっと頭を使わないと……。 !wait20 @130 ……。 頭……。 !wait20 @133 \f[32]おりゃっ！！ !se（Shooting）カノン !se（Action）ビシッ !se（Shooting）撃破A @1 \f[32]ガツンッ @132 \f[44]いっ\sてえええぇぇぇ！！ @1 なんとなく頭突きをしてみた。 ……やっぱりダメだった。 !wait40 !bgm !se（Action）学内歩き \c[4]「無理だって言ったでしょ。」 @130 ……っ！ !wait20 !se（Action）学内歩き !wait35 !se（Action）学内歩き !wait35 !bgmサスペンス @408 \c[4]それは私が何年もかかって やっと壊す事ができたんだもん。 \c[4]あなたのそんな攻撃なんかじゃ、 一生かかっても壊れたりしないよ。 @133 くっ……もう追いつかれたか。 @408 \c[4]……。 \c[4]ここからじゃ、 もうゲートを使う事もできないね。 \c[4]今度こそ……\s逃がさないよ。 @1 ←(左手をシシトに向ける) @130 ！ @133 そうはいくかっ！ !se（Action）跳ね @1 僕はリセットから距離をとるように後退した。 この距離ならリセットの\r[炎,・]はさけられ……。 !bgm @408 ……\s『雷光』。 @130 ……え？ !wait20 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 @1 リセットの手から 無数に枝分かれした雷が広がる。 黒一色の空間が、 一瞬にして雷の光で染め上げられた。 !se（Action）跳ね @132 \f[32]うわああああっ！！ !se（Action）ミス !se（Action）雷光 !se（Shooting）撃破B !wait10 !se（Action）ミス !se（Action）雷光 !se（Shooting）撃破B !wait10 !se（Action）ミス !se（Action）雷光 !se（Shooting）撃破B !wait10 !se（Action）ミス !se（Action）雷光 !se（Shooting）撃破B !wait10 !se（Action）ミス !se（Action）雷光 !se（Shooting）撃破B !wait10 !se（Action）ミス !se（Action）雷光 !se（Shooting）撃破B !wait10 !se（Action）ミス !se（Action）雷光 !se（Shooting）撃破B @1 僕は降り注ぐ雷の雨を必死でかいくぐる。 ……しかし。 雨の中を傘もささずに 濡れないで歩ききれる人間なんていない。 それと同じように、 全ての雷を避けることはできず……。 !wait40 !se（Action）雷光 !se（Shooting）撃破B \f[44]バチィィィン！！ @132 \f[32]ぎゃああああ！！ @1 ついに、一本の雷が僕に命中した。 その瞬間、 体中に激痛が走り意識が飛びそうになる。 !se（Action）ドゴン 僕は、その場にひざをついて倒れた……。 !wait40 !bgmサスペンス !wait20 !se（Action）雷光 !wait3 !se !wait12 !se（Action）雷光 !wait3 !se !se（Action）雷光 !wait3 !se @132 う\n[2]…\n[2]…\n[2]ぐ\n[2]ぁ\n[2]…\n[2]…\n[2]。 !se（Action）学内歩き !wait35 !se（Action）学内歩き !wait35 @408 \c[4]甘かったね……。 \c[4]あの距離なら、 私の魔法は避けられると思った？ @132 くっ……\sくっそ……。 油断……\sした……。 @408 \c[4]……もっとも、私も最初から こうしていればよかったんだけどね。 \c[4]『雷光』で動けなくなったところを、 『火炎』で消せば同じ事だったんだ。 \c[4]いくら距離があっても、 この魔法なら関係ないからね。 !wait20 !se（Action）跳ね @1 ガバッ @408 \c[4]！ @133 はぁ……\sはぁ……\sはぁ……。 @408 \c[4]……加減したとはいえ、 私の『雷光』を受けてまだ立てるんだ。 \c[4]無駄なことなのに……。 @133 ほ……\s方法はきっとあるんだ……。 助ける……\s方法は……。 @408 \c[4]『雷光』。 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !wait2 !se（Action）雷光 !se（Shooting）撃破B @132 \f[44]ぐわあああああ！！ !se（Action）ドゴン @1 バタンッ !wait20 @408 \c[4]……無理だっていうのが まだ分からないの？ \c[4]何度も言ってるでしょ。 \c[4]方法があったとしても、 あなたには助ける事なんてできないって。 @1 「……。」 @408 \c[4]……\s気絶しちゃったかな。 \c[4]いくら威力を加減しても、 この距離で『雷光』を受けたら当然か。 \c[4]……。 !wait20 \c[4]無理なものは無理なんだよ……。 \c[4]どうあがいても、 ひっくり返せない事っていうのは 絶対にあるんだよ。 \c[4]あなたには、\sこれが限界……。 !wait20 \c[4]じゃあね……。 !wait40 \c[4]火……。 !bgm !se（Action）跳ね @1 ガバッ @409 \c[4]！？ !wait20 @133 \f[16]はぁ……\sはぁ……\sはぁ……。 @408 \c[4]……。 !wait20 \c[4]なんで……。 !wait20 \c[4]なんで……\sまだ立とうとするの……。 @133 た……\s助けるまでは…… \sはぁ……\sはぁ…… \s倒れるわけには……\sいかないんだ……。 @408 \c[4]……っ！ @409 \c[4]む、無理だって言ってるでしょ！ \c[4]あなたにそんな力はないんだよ！ !wait20 !se（Shooting）ショット !wait10 !se（Shooting）ショット !wait10 !se（Shooting）ショット @408 \c[4]……\sえ？ @1 「……。」 !wait40 !se（Action）学内歩き !wait5 !se 「確かに…… \s僕は君と比べれば力なんてない……。」 !se（Action）学内歩き !wait5 !se 「無力なのかもしれない……。」 !wait20 !se（Shooting）ショット !wait10 !se（Shooting）ショット !wait10 !se（Shooting）ショット 「……でも。」 「そんな僕にも…… \s助ける事ができるんだって…… \sセトは教えてくれたんだ……。」 @409 \c[4]な、なんなの……\sあの右手の光は……。 !se（Shooting）ショット @1 「だから……\s決めたんだ……。」 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Shooting）ショット 「どんな事があっても……。」 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Shooting）ショット 「決して諦めない…… \s絶対に……\s助けるって……。」 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Shooting）ショット 「これが……\s僕の限界だって言うならっ……！」 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Shooting）ショット !wait4 !se（Shooting）ショット !wait4 !se（Shooting）ショット !wait4 !se（Shooting）ショット !wait4 !se（Shooting）ショット !wait3 !se（Shooting）ショット !wait3 !se（Shooting）ショット !wait3 !se（Shooting）ショット !wait5 !se（Action）シュビー !wait3 !se（Action）シュビー !wait3 !se（Action）シュビー @133 \f[32]僕は、\sそれを越えてみせる！！ !se（Action）ジュゴー !wait3 !se（Action）ジュゴー !wait3 !se（Action）ジュゴー !bgm（タクミ）ボス戦 !wait5 @409 \c[4]なっ！？ @1 突然、僕の右手が強い光を放った。 それと同時に、 僕の周りが不思議な感覚に包まれる。 魔法とはどこか違う感覚……。 まるで熱風が僕の周りに 吹き荒れているかのような気分だった。 !wait20 @409 \c[4]くっ……\sさっさと消えちゃえ！ \s\f[44]『火炎』！！ @133 ！ @1 予期せぬ出来事で動揺したリセットが、 慌てて僕にトドメをさそうとする。 @133 当たるかー！！ !se（Action）跳ね !se（Shooting）撃破A !wait15 !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 !se !se（Action）爆発音 !wait5 @408 \c[4]！？ @1 僕は両足で地面を蹴りつけ、 真上に向かって大ジャンプ。 リセットの『火炎』は、 何もない地面を焼いて消滅した。 @409 \c[4]なっ、なんでなの！？ \c[4]立つのもやっとの体で、 なんでこの距離の『火炎』が 避けられないといけないのよ！！ !se（Action）跳ね @133 \f[44]うわあああああ！！ @408 \c[4]……っ！ @1 リセットが一瞬ひるむ。 その一瞬の間で、僕はリセットに急接近。 僕の拳がリセットを射程に捉える。 @409 \c[4]し、しまっ…… !wait10 !se（Action）ミス @408 \c[4]……\sえっ？ @1 しかし……\s僕の目標はリセットじゃない。 @133 \f[44]うおおおおおお！！ !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se @1 わき目も振らずにリセットの横を通り過ぎ、 僕は黒い球体を目指して突き進む。 どこにそんな力が残っていたのか……。 僕の右手に何が起きたのか……。 ……。 そんな事……\s今はどうでもいい！ 考えるべき事はたった1つ。 !wait20 セトを助け出す……。 それだけで十分だ。 他のものなんて必要ない。 残った力の全てを、僕の右手に集中させる。 @133 \f[32]もっとだっ！\sもっと集まれ！！ !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait5 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー @1 僕の呼びかけに応じるように、 右手の輝きがどんどん強くなっていく。 全身の力が集まっていくのを感じる。 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait5 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー ……\sまだだ。 こんなんじゃ、\sまだ足りない！ 全部、\s全部しぼり出せ！！ \f[40]\wx\f[24]もっと！！\s\f[32]もっと！！\s\f[40]もっと！！ !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait5 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait3 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait2 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait2 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait2 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait2 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait2 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait2 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait2 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait2 !se（Shooting）ショット !se（Action）シュビー !wait10 !se（Action）ジュゴー !wait3 !se（Action）ジュゴー !wait3 !se（Action）ジュゴー 右手の光がさらに強く輝きだす。 ほとばしる光が、 焼けるような熱さを放ち始める。 僕の右手に集まった不思議な力……。 よく分からないけど、 これは間違いなく僕の力なんだ。 !wait10 !se（Action）シュイーン !wait15 !se（Action）シュイーン !wait15 !se（Action）シュイーン 外側に向かってあふれ出した光が、 今度は内側に向かって小さくまとまっていく。 そしてその光は…… \s僕の右手を中心に1つの形を作り始めた。 !wait10 !se（Action）シュイーン !wait12 !se（Action）シュイーン !wait12 !se（Action）シュイーン !wait12 !se（Action）シュイーン !wait12 !se（Action）シュイーン !wait20 !se（Action）ジュゴー そうして出来上がったのは…… \s右手をすっぽりと覆う籠手のようなもの。 しかしその先端は、 巨大なトゲのように鋭く突き出ている。 まるでそれは、 どんな物でも貫く事ができそうな、 大きくて鋭い1本の爪だった……。 !wait20 今の僕の気持ちにピッタリだ。 全てのものを貫くための光の爪……。 たった1つの思いを貫くための武器……。 僕の力……\s僕の思い……。 その全てを右手に込めて……。 !wait20 !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait4 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait3 !se !se（Action）学内歩き !wait2 !se !se（Action）学内歩き !wait2 !se !se（Action）学内歩き !wait2 !se !se（Action）学内歩き !wait2 !se !se（Action）学内歩き !wait2 !se !se（Action）学内歩き !wait2 !se !se（Action）学内歩き !wait2 !se !se（Action）学内歩き !wait2 !se !se（Action）跳ね !bgm @133 \f[44]セ\sトオオオォォォ！！ !se（Action）バリア音 !se（Shooting）撃破A !se（Shooting）撃破B !se（Shooting）撃破C !se（Action）爆発音 !se（Action）雷光 !wait1 !se（Shooting）撃破A !se（Shooting）撃破B !se（Shooting）撃破C !se（Action）爆発音 !wait1 !se（Shooting）撃破A !se（Shooting）撃破B !se（Shooting）撃破C !se（Action）爆発音 !wait1 !se（Shooting）撃破A !se（Shooting）撃破B !se（Shooting）撃破C !se（Action）爆発音 @1 僕は、それを黒い球体に叩きつけた……。 !wait80 @0 This chapter advances to the latter half.